チームビルディングとは、チームに所属するメンバー一人ひとりのスキルや能力を生かし、目標や目的を達成するための取り組みのことです。
チームビルディングは、企業に所属するすべての従業員を対象にしています。
チームビルディングの目的は、目標や方向性を共有し、コミュニケーションを構築しながら、メンバーそれぞれがリーダーシップを発揮することです。
内定者や新入社員を含めた若手社員の場合は、コミュニケーション力や業務遂行能力といった、社会人として基本的な姿勢を養成するために、チームビルディングを行います。
中堅社員にチームビルディングを実施する目的は、リーダーシップやイノベーション創出力を強化するためです。
管理職にチームビルディングを実施する目的は2点あります。1つは部下の育成スキルを磨くこと、もう1つは部門の壁を取り払い、組織の目標を達成する体制づくりのためです。
トップマネジメントといわれる経営陣のチームビルディングの目的は、組織のビジョンを共有し、従業員の能力を最大限に生かしながらゴールに向かって牽引していくことです。
心理学者のブルース・W・タックマンが提唱したタックマンモデルは、チームビルディングに有効な理論です。
チームビルディングで成果を出すには5つの段階を通ることが重要だといわれています。
チームが形成されたばかりの段階のことをいいます。この段階では、リーダー主体で課題を見つける必要があります。
プロジェクトが進み、メンバーの意見やアイデアが出始め、価値観の違いが浮き彫りになる時期です。相互理解を深める段階ともいえます。
お互いの価値観や個性を認め合い、チームの関係性が安定する段階です。リーダーはメンバーの能力や進捗状況に応じて、目標設定と役割分担を行います。
チームとしての団結が深まり、メンバーそれぞれが主体的に行動したり、お互いをサポートしたりします。チームとして一番成果を出す時期です。
プロジェクトの終了やメンバーの退職・異動などによって、チームの活動が終わる段階をいいます。それぞれのメンバーが次に向けて動き出す時期ともいえます。