ESサーベイとは、会社や仕事に対する従業員の満足と不満足に影響する要因を調べることです。
業務内容や待遇、上司などの各項目について、アンケートとインタビューを実施し、従業員の意欲やロイヤリティなどを明確にします。
ESサーベイを実施する一番の目的は、従業員のモチベーションを向上させるために、企業は何をすればよいのかを理解することです。
従業員の満足度は職場環境や福利厚生、人間関係などに影響されるといわれています。
従業員の不満要因が明確になることで、企業が解決するべき問題が明らかになります。
最近は、ダイバーシティを推進する企業も増えています。以前に比べ、従業員の要望も複雑化している傾向があるため、ESサーベイを実施するのは状況を把握するための良い手段となります。
ESサーベイで行われる主な項目は、仕事の内容や量、人間関係、上司との関係、企業の風土、人事評価、福利厚生、企業のビジョンなどです。
ESサーベイを実施する方法には、「センサス」と「パルスサーベイ」の2種類があります。
センサスはさまざまな角度から従業員に質問するため、問題の洗い出しに効果があります。ただし、質問数が多くなるため、まとまった時間が必要になるというデメリットもあります。
週に1度または月に1度など、定期的にアンケートを行うのがパルスサーベイです。設問も短時間ですむものが多いため、多くの企業で活用されています。
ESサーベイによって、解決するべき問題が明らかになったら、職場の現状や問題点、現状維持するべきところ、より向上させるべき点などを社内に開示し、全員が共有できる目標を設定します。
これにより一体感が生まれ、お互いに協力し合う体制ができます。
社長や上司が従業員と面談し、従業員の取り入れるべき意見に耳を傾けることも、ESを向上させるのに有効な方法です。
