エンゲージメント(engagement)とは、従業員の企業に対する愛着心や思い入れを表す言葉です。さらに掘り下げれば、企業と従業員が一体となって、お互いの成長のために貢献し合うことをいいます。
企業活動のエンゲージメントは、もともと顧客と企業のつながりを強固にすることを目的としたマーケティング用語として使われていました。
人事用語として使われるようになったのは、優秀な人材の確保が困難になってきたためです。
優秀な人材ほど、スキルアップへの関心やキャリア志向が強く、待遇面だけでは人材の流出を防ぐことができなくなってきました。
こうした背景からエンゲージメントの必要性が高まり、企業は従業員エンゲージメントの向上に努めているのです。
エンゲージメントが向上すれば、優秀な人材の定着率が高まり、組織そのものを強化することができます。
まずは、従業員が会社に対してどのように思っているのかを知ることが大切です。測定方法としては、パルスサーベイ(従業員向けの意識調査)を用いたアンケートを実施します。
エンゲージメントの調査には、従業員が企業に対して現在どのように感じているのかを評価するエンゲージメント総合指標、仕事に対するやりがいを知るためのエンゲージメントレベル指標、人間関係や職場環境、業務の難易度などを調査するエンゲージメントドライバー指標を盛り込みます。
もう一つが、職場環境の改善です。従業員が自ら会社を改善するための意見やアイデアを出せる環境になれば、自然と愛着心が育まれます。
さらに、従業員同士がお互いを理解し合える関係性を築くこもと大切です。定期的にミーテイングを設け、コミュニケーションがとれる機会を設けましょう。