スポーツインストラクターやパソコンインストラクターなど、業種によってさまざまなインストラクターがいますが、企業で一般的に用いられるのが、社内研修のインストラクターです。
インストラクターの役割は、実践で必要となる知識やスキルを受講者に身につけさせることです。社内研修で成果を上げるには、インストラクターの質が大きく影響します。
社内研修には、知識や経験、実績をもつ社員をインストラクターにするのが一番ですが、日常の業務が優秀だからといって、教えるスキルが高いという訳ではありません。
インストラクターに最も必要とされるのは、コミュニケーション能力です。インストラクターと受講者、および受講者同士の人間関係を築くことができなければ、質の高い研修は実現できないのです。また、研修内容を論理的にわかりやすく説明するスキルも必要です。
上述の通り、実績のある社員をすぐにインストラクターとしてアサインできるものではありません。まずは、社員をインストラクターとして育成することが重要です。
社員をインストラクターにすることによって、会社の方針に沿った研修が実現しやすく、しかも企業内の教育ノウハウを蓄積することができます。また、インストラクターになった社員自身も、会社に対する理解を深め、ロイヤルティおよびモチベーションが向上します。
さらに、企業にとってのメリットは、長期的なコスト削減を実現できることです。(研修内容によっては外部のインストラクターに依頼した方がよいものもあります)専門外の知識が必要となる場合は、インストラクターを務める社員の負担が大きくなり、受講者にとっても得られる効果が少なくなります。