インバスケットとは、「決裁されていない未処理箱」を意味するビジネスシミュレーションの一つです。インバスケット研修などで実施されているもので、架空のビジネスパーソンとなり、お客様からのクレームや部下の相談を的確かつ迅速に処理します。インバスケットは、新入社員研修やマネジメント研修、人事考課などで導入されています。
インバスケットは、状況説明や問題となる案件シートを読み、回答シートに記入します。インバスケットは、以下のルールを守ることが必要です。
・架空の主人公になりきる
・制限時間があることを意識する
・自分の力で考え、対処する
・正解がないことを理解する
インバスケットでトレーニングすると、以下の能力が習得できるといわれています。
インバスケットでは、複数の案件を短時間でこなさなければならないように設定されています。優先すべきもの、後回しにしてよいものなどを自分で順位づけし、処理していかなければなりません。インバスケットでトレーニングすることによって、状況に応じて適切に判断する能力が身に付きます。
インバスケットには、目に見えて問題点だとわかるものもあれば、潜在的な問題点もあります。受講者はその両方の問題点を発見し、解決することが求められます。問題を発見するためには情報を収集し、対策方法を検討しなければなりません。こうした思考を繰り返すことによって、分析力と問題解決能力が向上します。
解決すべき問題に優先順位をつけることで、なぜその順番すべきなのかということが自分の中で整理でき、他人にも説明できるようになります。制限時間内で問題を解決していくことによって自分の決断に自信がもてるようになります。