9人のポジションは、人材育成を目的とした研修やグループワークなどで活用されているコンセンサス(合意形成)ゲームの一つです。
複数のメンバーそれぞれに与えられたわずかな情報を提示し合って、野球チーム9人のポジションをチーム全員で推理します。
主に内定者や新入社員を対象に行われますが、中堅社員や管理職のコミュニケーション研修としても活用されています。
9人のポジションは、ジグソーメソッドといわれる方法を用いたコンセンサスゲームで、各メンバーが持っている情報から正解が導き出せるようになっています。
9人のポジションは、限られた時間の中でグループのメンバー全員が納得(合意形成)したうえで、解答を導き出さなければなりません。そのため、それぞれに与えられた情報を共有し、メンバー全員で内容を整理し、意見を交換し合う必要があります。
コンセンサスゲームには、9人のポジション以外にもNASAゲーム、砂漠からの脱出、船長の決断などがあり、9人のポジションのように正解があるものもあれば、正解がないものもあります。
時には自分が正解だと思ったことが、ほかのメンバーが出した解答と違うなど、意見が一致しない場面も出てきます。
意見が一致しない原因とされているのが解釈や目的、価値観の違いなどです。そういう場合は、それぞれの情報を照らし合わせて納得するまで話し合い、解答を決定することが重要です。
どちらも他人との考え方の違いを知り、コミュニケーションスキルを習得するためのものです。さらには論理的思考を養い、情報の整理力とチームワーク力を向上させることもできます。