ES(Employee Satisfaction)とは、一言でいえば従業員の会社や仕事に対する満足度のことです。
ESを高めなければ、CS(Customer Satisfaction)の向上にもつながらないといわれています。
ESが下がる原因には、職場環境や福利厚生、人間関係などが影響しているといわれています。
従業員のモチベーションやモラルが低下すると、製品・サービスの品質、生産性も比例するように低下していきます。そういう状況では、CSを向上させるのも困難になるでしょう。
とくに人間関係は重要です。コミュニケーションが円滑にいかない、ハラスメントがあるような問題のある職場では、離職率が高くなり、優秀な人材を確保するのが難しくなります。
ESを向上させるには、労働条件や職場環境を整える必要があります。
まずは職場環境の見直しから進めていくとよいでしょう。
簡単にできるものとしては情報の共有です。明確な目標を提示し、「この人しか知らない・できない」という状況を改善しましょう。従業員同士が連携できれば一体感が醸成され、良好な人間関係を築くことができます。
また、成果を上げた従業員に対する公平な評価や、スキルアップの機会の提供も重要です。
従業員に仕事に対するやりがいや、自身の成長を感じさせることで、顧客や取引先、および社内のメンバーへの対応も変化していきます。何よりも優秀な人材が定着してくれるということが一番のメリットといえるでしょう。
ほかにも、職場の衛生状態の改善、待遇面の見直しなど、ESを向上させる取り組みはいろいろあります。
表彰や報奨金などによる評価制度、従業員のスキルアップのための研修制度などもその一例です。福利厚生面も徐々に改善できるとよいでしょう。