アクションラーニングとは、現実の問題を取り上げ、それをグループで解決していく学習方法です。
どのように行動し、その結果どうだったかを振り返ることで、環境の変化にも柔軟に対応でき、かつ生産性の高い個人、グループ、組織を育成します。問題解決のための予備知識を事前にe-learningで学習するのもよいでしょう。
アクションラーニングは、リーダー候補の育成やコンプライアンス教育などに活用できます。
アクションラーニングは、正解がないことをディスカッションしなければなりません。そのため、グループをまとめ、円滑に進行するためのアクションラーニングコーチをつける必要があります。
また、グループを構成するメンバーは、職種が多様な4~8人ぐらいが最適です。
アクションラーニングを進めるうえで、まず最初に行うのが、受講者が所属する企業や部署などが抱えている問題を取り上げることです。
何が問題なのかをグループで共有し、問題を解決するための行動目標をたてて、各メンバーに役割を分担します。
実行するにあたって、定期的にディスカッションの機会を設定しましょう。ディスカッションは質問をメインに進めることが重要です。
お互いの進捗状況や得られた結果を確認し合うことで、気づきが得られます。グループで出した解決策をもとに、実際の現場で行動に移します。
アクションラーニングは、自分にとって身近な問題を取り上げた上で解決策を具体化させるため、組織への関心や問題解決能力の高まりが期待できます。
また、チームで連携して問題解決にあたるため、協働意識も高くなるという点も期待できます。
ただし、現実の問題を取り上げるため、責任追及の場になってしまうことがあります。アクションラーニングの意義の理解とルールの徹底をすることが重要です。