レジリエンスには、一般的に「回復力」や「復元力」、「弾力」という意味があります。心理学的なレジリエンスは、困難な状況でもそれに適応し、再起する能力のことをいいます。
従業員のレジリエンスを高めることによって、組織全体の社会環境への適応能力を向上させることができます。
レジリエンスは誰でも高めることができます。レジリエンスを高めるために必要な6つの要素のことを「レジリエンスコンピテンシー」といいます。
レジリエンスコンピテンシーは以下の通りです。
自分の感情や思考、行動パターン、生理的反応、強みや弱みを知ることをいいます。
望む結果を得るために、自分の欲求を調整し、適切な行動をとる能力のことをいいます。
自分の中のポジティブな部分に焦点を当てることによって、目的のある行動を起こす能力のことです。
先入観や偏見を取り払い、視野を広く持って冷静に判断することをいいます。
自分の強みを生かし、最大限に能力を発揮するようになります。
他者と強い信頼関係を築き、それを維持する能力のことをいいます。
こちらのコラムでも詳しく紹介されています。
→ 【必見】レジリエンスを高める方法4選!ストレスも人間関係も楽に | 日本デザイン
従業員のレジリエンスを鍛えるには、自己効力感を高めることが重要です。自己効力感とは、業務遂行や目標達成に対する自信のことをいいます。
従業員の自己効力感を高めるには、「達成体験」「社会的説得」「代理体験」「生理的感情的状態」の4つの点に留意することです。
従業員のレジリエンスが高まると、集中力が上がり、創造的な問題解決が可能になるため、レジリエンス研修を実施して、レジリエンスを高めるスキルを社員に身に付けさせようと考える企業が増えています。
自分を客観視できるようになるため、ストレスに対しても適切に対処できるうえに、チームのメンバーと良好なコミュニケーションを築けるようになるでしょう。