メンタルヘルスとは、心の健康のことをいいます。メンタルヘルスの不調は誰でも起こりうるものです。
従業員がメンタルヘルスに不調をきたすと、企業の生産性が低下します。最悪の場合は、企業のイメージダウンを招く事態が発生することもあります。
企業にとって、従業員のメンタルヘルスは看過できないテーマになっています。
メンタルヘルス不調の主な原因としては、パワハラやセクハラといったハラスメントを含む人間関係、過重労働、仕事の失敗などです。
従業員がメンタルヘルスに不調をきたすと、注意力の低下によるミスの連発、集中力の欠如、遅刻や早退、欠勤の増加、無気力、攻撃的な言動などの症状が表れます。
さらに悪化すると、うつ病、不安障害、適応障害などの精神疾患を患います。
組織全体でメンタルヘルスやストレスについての知識を深めることが重要です。従業員が自らのストレスに気づけば、メンタルヘルス不調を予防することもできます。
また、相談窓口を設置したり、ラインケアやハラスメントに関する研修を行ったりするのもよいでしょう。
ストレスチェックもメンタルヘルス不調を把握するのに有効です。ストレスチェックは従業員が50人以上の職場で義務付けられており、契約期間が1年以上、週の労働時間が通常の労働者の4分の3以上のパート・アルバイトスタッフも対象になります。
もし、従業員にメンタルヘルス不調の症状が見受けられたら、話を聴く機会を設け、相談窓口や産業医に相談することを促しましょう。
その際、従業員のプライバシーには配慮しなければなりません。もし、第三者に伝える必要がある場合は、本人の了承を得る必要があります。