モチベーションとは、目標を達成するために人が行動を起こす動機や理由のことをいいます。従業員のモチベーションが高まると、職場が活性化し、組織のパフォーマンスも向上します。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローは、「欲求五段階説」でモチベーションに関する理論を提唱しています。
マズローの欲求五段階説とは、人の欲求には生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求の5つの段階があり、生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求という低次の欲求がが満たされると、承認欲求、自己実現欲求の高次の欲求を満たそうとするという理論です。
企業が従業員のモチベーションを向上させるためには、承認欲求、自己実現欲求を満たすことが重要になります。
その取り組みの一つが、人事評価制度を見直すことです。自分の仕事内容や責任に対して、評価や待遇に納得できるかどうかが、モチベーションを左右するポイントになります。
公平な人事評価を実現するには、能力評価、情動評価、業績評価の基準を明確にし、組織で共有するとよいでしょう。
また、人間関係や職場の雰囲気も従業員のモチベーションに影響を与える要素です。部門の垣根を超えて連携できる関係性が構築されていれば、効率的に業務を進めることができ、全社一丸となって組織の目標達成に向けて行動することが可能になります。
もし、ハラスメントが発生しているようであれば、早急に対策を講じましょう。
従業員のモチベーションが下がる要因としては、仕事にやりがいを見出せない、理解者がいない、労働時間が長い、事業計画がわからないなど、さまざまな要因があります。
モチベーションの低下をそのままにしていると、生産性の低下、業績の悪化、離職率の上昇などにつながります。
職場の問題点を洗い出し、モチベーション向上のための仕組みづくりを検討しましょう。