バズ・セッションの「バズ」とは蜂が巣の周りをぶんぶん飛ぶ時の羽音のことです。
バズ・セッションは受講者を数名のグループに分け、ブレーンストーミング形式でディスカッションすることをいいます。受講者一人ひとりから意見やアイデアを引き出し、結論をグループのリーダーが発表します。
バズ・セッションは、アイデアを出し合いたい、ディスカッションを活性化したいという場合に有効です。
バズ・セッションは、ヒルスデイル大学のドナルド・フィリップス学長が提唱したもので、6人のメンバーが6分間話し合うことを原則としているため、「フィリップス66会議」ともいわれています。
バズ・セッションを行う場合は、事前に共通テーマをいくつか用意し、あらかじめ受講者に理解してもらうことが重要です。
原則、6人程度にグループ分けしますが、4~8人程度になっても構いません。グループの中からリーダーと書記役を決定します。
合図とともに、ブレーンストーミングを始めます。原則6分間で討議しますが、テーマによっては時間を延ばしてもよいでしょう。もし、ブレーンストーミングがうまくいっていないグループがあれば、サポートすることも大切です。
グループリーダーは、結論を全体会議に報告します。報告時間は1分程度です。
バズ・セッションは少人数のグループで構成され、自由にディスカッションできるため、通常のグループワークでは、受動的でほとんど発言をしない受講者でも、積極的に参加しやすい雰囲気があります。
また、濃密なディスカッションができるため、コミュニケーションがとりやすく、新しいアイデアが出やすいというメリットがあります。