ファシリテーションとは、会議やミーティング、研修などで参加者全員に発言を促し、話を整理して合意形成できるようにサポートすることです。
ファシリテーションというと司会進行というイメージがあるかもしれませんが、ディスカッションをスムーズに進め、問題解決に導くスキルのことをいいます。
合意形成に導くためのファシリテーションを行うには、以下のスキルが必要だといわれています。
目標・目的の明確化、ルールの決定、場所・時間の設定もファシリテーションを行ううえで大切です。限られた時間の中で、どのように話し合いを進めていくのかを設計する必要があります。
さらに、意見が出ない、まとまらないという状況にならないように、建設的な対話をサポートするための雰囲気づくりを行います。
目標・目的を達成するうえで重要なのが「発散」です。発散とはできるだけ多くの意見や情報、アイデア引き出すことをいいます。
ファシリテーション・グラフィック(ホワイトボードなどに意見やアイデアを書き出し、見える化すること)を活用し、議論を深め、お互いの理解を促すことも一つの手です。
さまざまな意見や情報、アイデアを整理して、結論としてまとめていくことをいいます。
ここで求められる観点は、実現可能性や問題点、コスト、リソースなどです。
メンバー全員が納得できる結論を導き出します。合意形成が得られない場合を想定して、あらかじめルールを設定しておくことも大切です。
合意形成したら、次のアクションを設定します。
しかし、上記のスキルがあってもすべてが予定通りに進むとは限らず、ときにはアドリブをする勇気も必要になるでしょう。思いもよらない状況になった際、適宜アドリブを実施して最適な状況をつくり出すのも司会進行としての役割です。
※参考:【人事担当者向け】会社で司会進行を任されたら?上手な司会のポイントと例文を紹介(株式会社キューズフル|助成金を活用した教育支援・採用支援コンサルティングサービス)
ファシリテーションの利点は、合意形成に至るまでのルールや時間が設定されているため、話がそれるのを防げることです。
また、会議や研修などの場をデザインすることによって、さまざまな意見やアイデアが出やすく、付加価値の高い結論を導き出しやすくなります。