会議や研修などで参加者全員に発言を促し、内容を整理して合意形成できるようにサポートすることをファシリテーションといいます。
その役割を担うのが、ファシリテーターです。中立的な立場で会議または研修などを進行し、参加者が納得のいく結論を導き出します。
ファシリテーターは、複数の参加者がさまざまな意見やアイデアを出し合って、新しい価値を生み出すような場に必要といえます。
例えばブレーンストーミングや、ビジネス研修のグループワークとして用いられるコンセンサスゲームなどです。
意見やアイデアが出なかったり対決したり、まとまらない場合に、ファシリテーターがそれを解決し、収束・合意形成へと導きます。
ファシリテーションでは、限られた時間の中で、より多くの意見やアイデアを引き出し、整理することが最も重要だといわれています。
会議や研修の参加者と時間が決定したら、テーマ、ルール、時間配分といった基本情報をメンバーに共有します。
また、メンバーの個性を把握し、どのようなフレームワークを使えばスムーズに進行できるのかを考えておくことも重要です。どこを落としどころにするのかをイメージしておくのもよいでしょう。
場合に応じて、アイスブレイクやファシリテーショングラフィックのためのホワイトボードを用意しておくのもおすすめです。
ファシリテーションには、「場のデザインのスキル」「対人関係のスキル」「構造化のスキル」「合意形成のスキル」が必要だといわれています。
こうしたスキルを磨くには、内面を鍛えることが大切です。例えば、傾聴力や共感力もファシリテーターには不可欠な能力です。
時には参加者が感情的になり、巻き込まれる場面もあるかもしれません。そういう場合はほんの数秒、思考をストップさせることも大切です。気持ちを落ち着かせ、冷静に対応しましょう。
