ARCS(アークス)モデルとは、学習意欲を引き出すための動機付けをモデル化したものです。
「Attention(注意喚起)」「Relevance(関連性)」「Confidence(自信)」「Satisfaction(満足)」の頭文字をとっており、企業の社内研修や教材開発などに活用されています。
部下に対して「やる気が感じられない」「言われたことしかやらない」といった不満を解消するのがARCSモデルです。
ARCSモデルは、対象とする相手のモチベーションを引き出し、達成感を味わえるようにすることで、部下に自信をつけさせ、意欲を引き出します。
以下の4つの要素を部下に体験させることで、モチベーションが維持できるように工夫されているといわれています。
部下の興味や好奇心、探求心を刺激します。
注意喚起は知覚的喚起、探求心喚起、変化性の3つに分けることができ、やる気を引き出すためのきっかけを作ります。
部下に自分の業務に役立つという実感をもたせ、やりがいを感じられるようにします。
与えられた業務をただこなすのではなく、目標達成のために本人が積極的に取り組めるように指導します。
成功体験を味わうことで、「やればできる」という自信につなげます。
そのためにはゴールを明確にし、部下が努力次第で目標を達成できると思える工夫が必要です。
目標を達成した部下に対して公平に評価をし、ほめることが重要です。
部下の満足感を次の行動につなげるためのきっかけになります。
ARCSモデルは、上司が部下に対してとるべき行動の指針です。
社内研修だけでなく、日常の会話でもARCSモデルを活用したメッセージ盛り込むことで、部下のモチベーションを維持することができます。