フィードバックとは、業務評価の結果を従業員当人に伝えることをいいます。報告・連絡・相談もフィードバックの一つです。
フィードバックは、工学分野の「結果の情報を与え、調整・改善する」という意味から、ビジネスの場面でも活用されるようになりました。
上司が部下に行うフィードバックには、ネガティブ・フィードバックとポジティブ・フィードバックの2種類があります。
ネガティブ・フィードバックは、否定的な意見や評価を相手に伝えることで、問題点に対する気づきを促し、分析力や課題解決力を養成するものです。次世代リーダーや後継者の育成にも用いられます。
ただし、ネガティブ・フィードバックをする場合は、伝え方に注意しなければなりません。表現や言い方、また伝える場所によっては、自分を否定されているように受け取られてしまう場合もあります。
ネガティブ・フィードバックをする場合には、適切なタイミングで、部下の性格に合わせた言葉を選び、ポイントを具体的に伝えましょう。
ポジティブ・フィードバックの目的は、肯定的な言葉で評価することによって、部下のモチベーションや自発性の向上を図ることです。
ポジティブ・フィードバックのポイントとしては、部下がKPIを達成した場合に、そのプロセスを評価します。成功体験を重ねることで自己効力感が高まり、やがては組織のパフォーマンス向上への貢献も期待できるようになります。
ただし、ポジティブ・フィードバックは部下が現状に満足してしまうという面もあります。部下の成長を促すには、状況に応じて、ネガティブ・フィードバックと組み合わせるとよいでしょう。