職場でもよく耳にする「エビデンス」には、証拠、証言、物証などの意味があります。
エビデンス・ベースト・エデュケーションとは、「エビデンスに基づく教育政策」ということであり、教育経済学者で慶應義塾大学の中室牧子准教授は、「どういう教育が成功者を育てるのかを科学的に明らかにすること」だと説明しています。
エビデンスという言葉は、もともと医療分野で使われていたものです。医療分野には、エビデンスに基づく医療(EBM:Evidence Baced Medicine )というものがあり、EBMには5つのステップがあります。
患者を生徒に、治療を教育に変換して教育にあてはめたものが、エビデンス・ベースト・エデュケーションのフレームです。
企業で実施する研修にも、効果測定の方法はいくつかあります。例えば、アンケートやヒアリング、e-learningの理解度確認テストなどが挙げられます。ただし、これら単体ではエビデンスに基づいた教育という観点からは、データの信頼性が高いとはいえません。
さまざまな研修を組み合わせ、エビデンス・ベースト・エデュケーションのフレームワークに落とし込むのがおすすめです。