コンフリクトには、衝突、対立、葛藤という意味があります。こうした状況は企業にとってはマイナスです。
コンフリクトマネジメントは、コンフリクトといわれる状況を戦略的に活用し、組織の成長につなげる取り組みのことをいいます。
組織内でコンフリクトが起こる原因はいろいろあります。その要素といわれているのが、条件の対立、認知の対立、感情の対立です。
条件の対立は、上司と部下のような上下関係や、仕事内容の違いが挙げられます。条件の対立は、コンフリクトの中でも解決の難易度は低いとされています。
認知の対立は、思考や価値観の違いによるものです。条件の対立に比べ、難易度は上がります。
感情の対立は、ほかの対立状態によって生じた感情のことです。コンフリクトの要素の中でも、解決が一番難しいといわれています。
こうした膠着しかねない状態を解決するのが、コンフリクトマネジメントです。
コンフリクトが発生したら、意見が一致している部分と不一致の部分を明確にします。その際、否定的な態度をとるのは避けなければなりません。
一致・不一致の部分がわかったら、条件・認知・感情の中のどの要素にあたるのかを探り、お互いが納得のいく答えを見つけて共有しましょう。
コンフリクトマネジメントで重要なのは、自己主張しながら相手を尊重し、お互いが納得のいく「協調」の姿勢を見出すことです。
コンフリクトマネジメントを取り入れることにより、対立の場面になってもその解決法を見つけやすくなります。
お互いに意見を言いやすい環境が生まれるため、風通しがよくなり、クリエイティブな発想が生まれやすい雰囲気をつくることも可能です。
コンフリクトマネジメントを実現するには、ルールを作り、社内に定着させる必要があります。