アンコンシャスバイアスとは、無意識の偏見や先入観、思い込みのことをいいます。
性別や人種、年齢、上下関係などから、無意識に受け入れをためらったり拒否したりすることがその一例です。アンコンシャスバイアス研修などの形で企業でも実施されています。
アンコンシャスバイアスの問題点は、勝手な決めつけで相手を傷つけたり、成長の機会を奪ってしまったりすることです。
例えば、育児中の女性は大変だからという気遣いで、負担の少ない部署に配置変換するということも、復職した本人にとってはありがた迷惑なこともあります。
ほかにも、学歴や過去の社歴、自分と同じ出身地という理由だけで一部の部下を優遇する、男性の育児休暇を快く思わない、休暇の取得は周囲に迷惑をかけてしまうと考えることもアンコンシャスバイアスに含まれます。
近年、優秀な人材を確保するために、ダイバーシティを推進する企業も増えてきています。
ダイバーシティとは多様性を受容することで、性別や国籍だけでなく、LGBT(Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender)の受け入れにも重点が置かれるようになってきました。
もし、企業がアンコンシャスバイアスを放置したままでいれば、視野は広がらず、イノベーションが起こる可能性は低くなります。
旧態依然とした考え方を払拭することで、生産性を向上させ、グローバル化を推進することも可能になります。
まずは、管理職やリーダー職に就いている従業員からアンコンシャスバイアスを取り除くためのトレーニングをすることがおすすめです。
座学やディスカッション、ロールプレイングなどを通し、アンコンシャスバイアスに対する知識を身につけ、自分自身のアンコンシャスバイアスがどこにあるのかを客観的にとらえるのがよいでしょう。