ビジョンメイキングとは、組織またはチームのリーダーが部下のモチベーションを高めるためにビジョンを設定することをいいます。
ビジョンメイキングは、とくにダイバーシティマネジメントを推進する企業のリーダーに求められます。
ビジョンには展望や方向性、目標などの意味があります。組織またはチームでビジョンを共有することによって、向かうべきゴールが明らかになるというメリットがあります。
ビジョンが明確化されることによって、メンバーはどう行動すればよいのかがわかりやすくなり、チームワークを生かしながら主体的に行動を起こせるようになります。
さらに、メンバーそれぞれが自分の行動に意義を感じることができるため、モチベーション向上、ひいては生産性アップにもつながります。
しかし、ビジョンメイキングはそう簡単にできるものではありません。ビジョンを描いたら共有し、行動を起こさせることが重要です。
リーダーが部下にビジョンを描かせる時には、本人の役割や、どういう人と関わるのかを認識させなければなりません。
質疑応答形式で現在の自分の状況と、将来の理想の自分とのギャップを把握させ、アクションプランをたてさせます。
アクションプランとは、「いつまでに」「何を」「どうするのか」を具体化し、行動に移すことです。
まずは、部下にとって価値のあるビジョンを設定し、1年後、3年後、5年後というように、ゴールまでの各地点の自分、そして将来の理想の自分の姿を具体的にイメージさせましょう。
そのためには今までの仕事に対する姿勢、現在の業務上の課題、今後必要となる能力や実績を明示し、それをクリアしていくことをミッションにするのが重要です。