標準得点とは、集団の中で個人の相対的な位置づけがわかるように変換した数値のことをいいます。z得点ともいわれ、偏差値も標準得点の一つです。
標準得点は、偏差(個人得点-平均値)÷標準偏差(SD)で求めることができ、アセスメントセンターやサーベイなどで用いられます。
標準得点を求めるには偏差と標準偏差を求めなければなりません。
データの値(個人の得点)から平均値を引いた値のことで、個々のデータが平均値から偏っている程度のことをいいます。
例えば、あるテストでAさんは80点、Bさんは70点、Cさんは90点とったとします。この3人の平均点は80点です。
Aさん、Bさん、Cさんそれぞれの点数から平均点を引きます。すると、Aさんは0点、Bさんはー10点、Cさんは10点になります。これが偏差の求め方です。
標準偏差は、得点の散布度のことをいいます。
例えば、テスト1を3名に行い、Aさんは60点、Bさんは70点、Cさんは50点だったとします。違う日にテスト2を同じメンバーに行ったところ、Aさんは30点、Bさんは90点、Cさんは60点でした。
どちらも平均点は60点です。テスト1に関しては、Aさん、Bさん、Cさんそれぞれ平均値近くにいますが、テスト2に関しては、Aさんは平均点からかなり下におり、Bさんは平均よりもかなり上にいます。このような数値のばらつきのことを標準偏差といいます。
標準偏差は、各データの値と平均値との差を2乗し(分散)、それをデータの総数で割った値の平方根で求めることができます。
標準得点は、単位の異なる相対的な数値からセグメントを設定することができます。
例えば、売上金額と来店回数から優良顧客を把握したり、売上金額と顧客の訪問回数から従業員エンゲージメントを測定することができます。