プレイングマネージャーとは、組織の利益や成果を出すための実務を担当しながら、部下の育成や指導のような管理職を兼務する人のことをいいます。
プレイングマネージャーは、従来の管理職の役割とは多少異なります。
マネージャーの仕事内容は、部署やプロジェクトなどの管理・運営に携わり、チームとして業績を上げることをはじめ、部下が能力を発揮し、成長できるようにサポートすることです。
プレイングマネージャーは、それにプラスして売上達成や販売経路の開拓といった個人目標の達成も含まれます。
プレイングマネージャーは、プレイヤーとしての能力の高さはもちろん、マネジメント能力、コミュニケーション能力、バランス感覚などが求められます。
プレイングマネージャーは現場の状況を把握しやすいため、問題が発生しても迅速かつ適切に判断を下せるというメリットがあります。
自らが業績を上げることによって部下の見本となり、チームのモチベーションアップに貢献できることも、プレイングマネージャーのメリットです。
しかし、仕事量が多くなることによって、プレイングマネージャーにかかる負担が大きくなるという面もあります。
例えば、個人目標の設定が高い場合、マネジメント業務にかけられる時間が減少し、部下の育成や品質管理に手が回らなくなったり、中長期的な目標設定が難しくなったりすることなどです。
プレイングマネージャーとしてのスキルを磨くためには、管理職本来の仕事内容を理解しなければなりません。個人目標も大切ですが、まずはチームの目標を優先します。そのためには部下とのコミュニケーションを増やすことを心がけることが大切です。