ジグソーメソッドとは、一つのテーマを分割し、グループのメンバーそれぞれに分割した情報を与えます。
その情報をもとに、メンバー同士で説明したり相談したりしながら、もとのテーマを再生していく協調学習のことをいいます。
グループワークには、リーダーシップを発揮するメンバーが一人で進めてしまう、積極的に意見を言わないメンバーがいるといった課題があります。
それに対しジグソーメソッドは、お互いが協力しなければ正解にたどりつくことができません。
それぞれのメンバーが、自分が持っている情報をほかのメンバーにわかりやすく教えるために、内容そのものやほかの受講者の考えを理解する必要があります。さらに、自分と他者との考えを比較してまとめていくことも求められます。
ジグソーメソッドは、受講者が協調性を発揮しながら主体的に課題に取り組むことで、思考力や表現力、コミュニケーション力などを育成することを目的にしています。
ジグソーメソッドの基本的な進め方は以下の通りです。
ホームグループは自分が所属するグループのことです。与えられた課題をホームグループで解決していきます。
ホームグループのメンバーそれぞれに情報を与え、学習してもらいます。エキスパート活動は個人の場合もあれば、グループ内で項目ごとにチームを作ることもあります。
与えられた情報は、自分以外またはチーム以外のメンバーは知りません。この段階では、与えられた情報のエキスパートになることが求められます。
チームでエキスパート活動をする場合は、自分と他者の解釈が異なる場合が出てきます。メンバーの考えを聞くことによって、学習内容の理解がより深まります。
エキスパート活動で情報を理解したら、ホームグループのメンバーに学習内容を発表します。
発表前には、他者がわかりやすくなるようにまとめることが大切です。ジグソー活動で重要なのは、コミュニケーション能力やプレゼンスキルです。
各々のエキスパート活動の内容をディスカッションしながら一つに統合し、発表します。