ファミリー・トレーニングとは、職場全体または部門全体で行われる全員参加の研修のことで、従業員全員で問題解決や職場改善についてディスカッションします。
ファミリー・トレーニングは組織開発施策の一つで、職場ぐるみの訓練ともいわれています。
ファミリー・トレーニングは、従業員の意識や態度、行動、さらには職場の風土や気風などを改善することを目的にしたものです。
また、ディスカッションによるコミュニケーションによって組織を活性化し、新たな発想を導き出すこともねらいの一つに挙げられます。
ほかにも、ファミリー・トレーニングを実施することで、職場もしくは部門単位で社会の変化に対する適応能力を身につけたり、行動変容を促したりすることができます。
ファミリー・トレーニングを行う方法に、ブレーンストーミングとKJ法があります。KJ法とは、ブレーンストーミングで出た関連性のないさまざまな情報を整理し、必要なものを抽出・統合する手法です。
KJ法は、以下の方法で進めます。
1枚の付箋に対し、1つのアイデアを具体的に書き込みます。複数のアイデアを出しても構いません。アイデアが書き込まれたラベルは、ホワイトボードや模造紙に貼り付けます。
たくさん出たアイデアをグループ分けしていきます。グループ分けのコツは、文脈が近いものをまとめることです。まずは、2~3枚ずつの小グループに分けていき、それぞれタイトルをつけます。
次に、小グループの中でタイトルが近いものをまとめて大グループを作り、さらにタイトルをつけていきます。大グループが10個未満になるまで、グループ化を続けましょう。
大グループが作れたら、ホワイトボードや模造紙の上で関連性のある大グループを近づけて配置し、相関図を作ります。
各グループの関係性を言葉で表現します。文章にすることで新たな気づきが得られます。
文章化するポイントは接続詞を活用することです。「〇〇だから●●」のように、情報をつなげていきましょう。
もし、情報がつながらなければ、再度ラベルを修正または追加して、相関図を修正するとよいでしょう。
リスキルのファミリートレーニング研修では、基礎理解と手法の理解をしたうえで、実践も行います。