ディベートとは、一つのテーマについて肯定、否定の立場に分かれた2つのグループが、第三者を説得するためにロジックを組み立て、討論することをいいます。
ディスカッションもディベート同様、討論や議論を指す言葉ですが、意味は少し異なります。
ディスカッションは、あるテーマについて個人がそれぞれ意見を出し合い、解決策を導き出します。
ディベートは肯定派、否定派の二手に分かれて意見を主張し合うものですが、ディスカッションの場合は、3つ以上の意見が出ても構いません。
ディスカッションはどちらかといえば自由に意見が言えるものですが、ディベートの場合は、論理的な説明が必要になります。
いろいろあるディベートの中で企業研修に用いられるのがアカデミック・ディベートです。アカデミック・ディベートには以下があります。
ディベートが始まる数十分前にテーマが発表され、短い準備時間の中で情報をまとめ、ディベートを行います。即興性重視型ディベートともいわれます。
ディベートのテーマが発表されるのは数週間~数か月前です。十分な時間の中で情報収集・整理を行い、論証に重きを置いてディベートを行います。
ディベートをするうえで必要となるのは、テーマの背景や相手の発言内容を理解する能力です。
また、クリティカルシンキングも重要な要素になります。クリティカルシンキングは「批判的思考」という意味で、「なぜそうなのか」「本当にそれでよいのか」を突き詰めていく思考法です。
さらに第三者を説得するには、議論内容の組み立てに留意する必要があります。どの順番でどんな表現を使うのかなど、時間配分を気にしながら構成しなければなりません。
もちろん伝達力も重要です。自分が話した内容が相手に理解できるように、話すスピードやトーン、表現などにも配慮する必要があります。