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エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが行った「無意味な単語を暗記した後の記憶の節約率」のことです。

この実験から、時間経過によって人の記憶が変化することが実証されました。

記憶の節約率とは

エビングハウスは、「子音・母音・子音」を組み合わせたいくつかの単語を被験者に記憶させた後、最初に覚えた時にかかった時間に対し、再学習した時にかかった時間がどれくらいかを算出しました。その結果は、以下の通りです。

  • 20分後:節約率は58%
  • 1時間後:節約率は44%
  • 1日後:節約率は34%
  • 1週間後:節約率は23%
  • 1か月後:節約率は21%

ただし、エビングハウスが算出した節約率は、無意味な単語を覚えた場合の結果です。意味のある単語の場合は、結果が異なる場合があります。

節約率の算出方法

節約率の算出方法は、「節約できた時間÷最初に覚えた時間」です。例えば、最初に覚えた時間が60分かかったとします。1日後に単語を思い出した時間が36分かかったとすると、24分節約できたことになります。その場合、24分(節約できた時間)÷60分(最初に覚えた時間)=0.4となり、節約率は40%となります。

エビングハウスの忘却曲線からわかることとは

エビングハウスの忘却曲線の結果から、人は時間が経過するほど思い出すのに時間がかかるということです。早い段階で再学習することにより、思い出す時間や負担が減少します。また、記憶の保存期間は約30日間といわれています。記憶するためには、同じ内容を何度も反復することも重要です。

さらに、思い出す機会を増やすために、アウトプットを重視した学習法を取り入れるのもよいでしょう。

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