コンセンサスを英語で訳すと、総意や民意、意見の一致などの意味があります。
ビジネスで使われるコンセンサスとは、全員または複数の人の合意という意味です。また、根回しというニュアンスを含んでいる場合もあります。
合意を得るという意味は同じでも、コンセンサスは状況によって異なる意味をもつ場合があります。
日本の企業で多く使われるのが、事前にコンセンサスを得る、いわば根回しや段取りといわれるものです。
反対意見のために業務が頓挫しないよう、あらかじめ関係者から同意をもらっておくことがあります。
「会議の前に○○部のコンセンサスをとっておいてください」のような使い方は、根回しのニュアンスをもつコンセンサスに該当します。
一方、「この見積もりで取引先のA社にコンセンサスをとれているのか」という使い方の場合は、相手から合意はとれているのかという意味です。
「○○への方向転換は、経営陣のコンセンサスである」という使い方もあります。これは全会一致しているという意味になります。
コンセンサスは、複数の人から合意をとらなければなりません。なかには、反対意見を述べる人が出て、なかなかコンセンサスがとれないこともあります。
コンセンサスをスムーズに得るためには、ゴールや方向性、課題、スケジュールなどを関係者全員と共有することが重要です。
反対意見に関しては、関係者全員で話し合える場を設け、ディスカッションしたうえで解決策を定めます。ここでは、全員が納得する必要があります。全員が納得すれば、進行もスムーズになります。
アグリーメント(agreement)は、人が述べた意見に対して同意を得るという意味です。
また、アグリーメントの場合は、同意を得る相手が一人でも使えます。