コーチングとは、部下との対話を通して、部下自身が答えを導き出したり、行動を起こしたりするためのサポートを行うことです。
コーチングは、答えを与えるのではなく、創り出すことを目的にしています。
コーチングの基本的なスタンスは、答えは相手自身の中にあるというものです。この考え方に基づいて、従業員の問題解決能力や自主性を引き出します。
初めてリーダー職についた時、またはキャリアビジョンを立てる時など、リーダーシップの向上やキャリアアップにはコーチングが適しています。
一方、ティーチングは上司が自分の経験やスキルなどをもとに、部下にアドバイスしながら目標達成へ導くものです。
社内ルールや業界の基本的な知識を教える場合は、ティーチングの方が向いています。
コーチングをする際に意識したいのが、3原則といわれる「双方向性」「継続性」「個別対応」です。
双方向性とは、一方通行に教えるのではなく、部下の意見や考えも聴くことです。
また、コーチングはその場だけで終わらせるのではなく、何度も繰り返し働きかけていくことが重要です。これを継続性といいます。
また、部下それぞれの個性を重視する個別対応も大切です。部下の行動をよく観察し、それぞれの性格、考え方、価値観を考慮したうえで対応しなければなりません。
コーチングは、従業員が目標を達成するまでのプロセスを重視しています。それぞれの個性を生かしながら、新しい気づきをもたらし、自発性や応用力を高めることができます。
ただし、コーチングの効果が出るにはある程度時間がかかることを認識しておきましょう。