秋は転職を検討する人が出てくる時期であり、春に採用した新入社員であれば入社から半年経つ。その他のメンバーに対しても、次のステージへ進んでほしいと思っている企業もあるだろう。
本記事では、管理職・中堅社員・中途社員の3つに分けて、秋におすすめの研修を紹介していく。研修テーマに困っている方はぜひ参考にしてほしい。
はじめに部下を指導する管理職に役立つ研修メニューを見てみよう。
管理職は従業員や予算など、さまざまなマネジメントを行う必要がある。マネジメントができないと、部下やモノ・カネなどを管理できない上司になってしまう。
マネジメント能力が高ければ、チームの状況を把握しやすくなるため社内業務を進めやすくなる。したがって、マネジメント関連の研修は役に立つ。
なお研修の種類はさまざまだ。マネジメント全体のスキルを上げる研修もあれば、プロジェクトマネジメント・人材マネジメントという形で、特定のスキルの向上に力を入れて行うプログラムのケースもある。
従業員の状態を見極めたうえで、どのマネジメントの研修に参加させるか決めるといいだろう。
研修一覧はこちら:マネジメント研修
管理職は従業員を束ねることが求められる。組織力を強くできるかは、管理職の腕の見せ所だ。組織力が強ければチームの成果を挙げやすくなるが、組織力が弱ければチームとしての成果も下がりやすくなる。
さらに組織力が強くなるにつれて、従業員間のつながりが強固なものになり、チームワークの向上につながる。コミュニケーションを取りやすい雰囲気ができたり、チーム内で情報開示しやすくなったりする効果など、さまざまな恩恵を受けられるだろう。
おすすめの研修はこちら:管理職向け 勝ち続ける組織作り研修
部下たちのモチベーションを高めるのも管理職の役割だ。たとえば春に入社した新入社員であれば、慣れてきてダラけるケースもある。慣れによって真剣に業務に励まない従業員が増えてしまうと、一生懸命働いている従業員のやる気を削ぐかもしれない。
するとチーム内の業務が回らなくなり、業績悪化につながっていく。その状況をつくらない上で、従業員のやる気を出させる研修も受講させるべきだ。
部下たちのモチベーションを上げる力があれば、メンバーたちで目の前の業務をこなそうとする雰囲気が生まれ、チームの士気向上も期待できる。そのため上司に不可欠な研修だと言えるだろう。
研修一覧はこちら:モチベーション研修
コミュニケーションに関する研修も大事だ。コミュニケーションは単にとればいいわけではない。なぜならコミュニケーションの取り方を間違えると部下のやる気を低下させたり、従業員との関係性にヒビが生えたりする恐れがあるからだ。
その状態が当たり前になると、いくら上司が指示を出しても言うことを聞いてくれなくなる。最終的には、上司の居場所がなくなるかもしれない。
しかしコミュニケーションに関する研修を受ければ、メンバーとのやり取りがスムーズにいく可能性がある。管理職とメンバーの関係性が構築されて、チームの業務を進めやすくなるだろう。
研修一覧はこちら:コミュニケーション研修
チームビルディングとは、各メンバーが自身の能力や個性を発揮しやすい雰囲気のチームをつくることを指す。メンバーたちの能力が発揮されれば、チームとしての戦闘力が上がっていく。
仮にチームビルディングができない上司のチームは、各メンバーが自分の持ち味を発揮しづらくなる。結果、一向にチームは成長しない。
しかし管理職がチームビルディングを身につければ、各メンバーの可能性を最大限発揮する状態をつくれる。その結果チームをまとめたり、従業員がイキイキと働いたりする状態を実現しやすくなるはずだ。
研修一覧はこちら:チームビルディング研修
ここからは中堅・若年層に役立つ研修メニューを紹介していく。
中堅・若年層の中には、業務量が増えて時間の管理ができない従業員もいるだろう。その場合は、タイムマネジメント関連の研修を受講させると良い。タイムマネジメントとは、時間管理能力のことだ。
タイムマネジメントが欠如していると、締め切り日までに業務が終わらなくなったり、時間を守らないことが多かったりする状況が起こるかもしれない。この状態が慢性的になると、メンバーから信頼を失う。結果、職場に自分の居場所がなくなる恐れがある。
一方タイムマネジメントが身につけば、スケジュールの管理能力が身につくため、仕事を予定通り進めやすい。結果、メンバーからの信頼を失う機会を減らせる。
研修一覧はこちら:タイムマネジメント研修
業務をこなしていると、さまざまな問題につきあたる。メンバーから相談されて、自分で解決せざるを得ない状況に追い込まれる場合もあるだろう。
その際、課題解決力がない従業員だと問題解決できない状況に陥る。結果、他の業務に時間を割けなくなってしまうかもしれない。
しかし従業員に課題解決力があれば、問題解決までの時間が短くなって、他の業務の時間を割かずに済む可能性がある。そのため、課題解決に関する研修も受講させた方が良い。
おすすめの研修はこちら
・中堅社員向け 課題解決研修
・問題解決研修 解決策立案編
・中堅社員向け 課題解決研修(eラーニング動画講座)
中堅・若年層になると、部下を抱える機会が出てくる。部下の育成を適当に行うと、会社に貢献できない人材が育つ。結果、戦力外の従業員が増えて、部下の尻拭いをする機会が増えるかもしれない。
最終的に自分の業務に時間を割けなくなり、繰り返し長時間労働を行う悪循環に陥る恐れがある。それを回避する意味でも、部下の育成に関する研修は受けさせるべきだ。
部下の育成スキルが高まれば、会社の戦力となる従業員が育っていく。しかもスキルの高い従業員が増えれば、尻拭いをする機会は減る。自分の身を守らせる意味でも、部下の育成に関する研修は受講させた方が良い。
研修一覧はこちら:部下育成研修
中堅の従業員の中には、管理職への道が見えてきているケースもある。しかし管理職として活躍するには、プレイヤーではなく経営視点が必要だと言えるだろう。なぜならマネジメントの機会が増えるからだ。
プレイヤー視点で指示を出すと、他の従業員がついていけなくなる恐れがある。なぜなら、指示出し役と比べてプレイヤー能力が優れているとは限らないからだ。
相手の気持ちを理解せずにハードルの高いことを指示しても、スムーズに仕事をこなせなくなる。そのため、上司の指示がチームをかき乱す行為に繋がっていく。管理職として活躍できる準備をする意味でも、経営の視座を高める研修は受講させるべきだ。
おすすめの研修はこちら:経営視点強化研修
会社に貢献できない従業員は、お荷物だと思われてしまう恐れがある。中堅社員はある程度業務に慣れているため、会社の利益を挙げられる人材になっているのが望ましい。組織に貢献できないままだと、会社のお荷物になってしまう恐れがある。
そのような人材を減らし会社の利益を生み出す人材を増やす意味でも、受講させた方がいいだろう。
おすすめの研修はこちら:組織貢献力強化研修
最後に秋の中途採用者に役立つ研修メニューについても紹介していく。
中途採用者は会社での経験が少ない。仮に同業他社で働いていたとしても、会社ごとでルールや業務の進め方は違う。
いくら前職での能力が高くても、現職場の雰囲気に染まらないと社内業務をスムーズに回すのは難しい。他社で学んだことを強引に業務へ取り込もうとしても、周囲の従業員に嫌われてしまう恐れがある。
職場でスムーズに働ける状態をつくる意味で、即戦力・実践力を鍛える研修は受けさせた方がいいだろう。
おすすめの研修はこちら:中途採用者向け研修
業界によって求められるマナーが異なるケースもある。前職では通用していたマナーが、現職になってから通用しない場合も珍しくない。
職場内で通用するビジネスマナーが身についていないと、他の従業員に目を付けられて働きづらくなってしまう。人間関係の悪化で優秀な人材が退職するのはもったいない。ビジネスマナーの欠如によって、悪い印象を持たれないためにもビジネスマナー関連の研修も受講させるべきだ。
型を教えるのはもちろん、ロールプレイングを交えてスキルを習得させる研修もある。必要に応じて研修内容を変えてみるといいだろう。
研修一覧はこちら:ビジネスマナー研修
パソコンなどのコンピュータ操作が必要になる場合は、ITに関する研修を受講させてもいいだろう。現在は多くの会社でITのスキルが必要とされる。
事務職や営業職など、職種関係なくパソコンを使うケースが当たり前になってきた。ITスキルのない従業員が多いと業務効率が落ちてしまい、会社に不利益を被るケースがある。
しかしITに関するスキルが備わっていれば、社内業務を短時間で行うことが可能になるだろう。社内業務を円滑に回すためにも、必要な研修だと言える。
研修一覧はこちら:IT研修
コミットメントを強化する理由は、新入社員に目標実現を促すためだ。コミットメントをしない従業員が仕事をしても、やる気が出ずに無駄な時間を過ごすだけになるかもしれない。
結果、目標を設定しても達成できないのが当たり前になってしまう恐れがある。すると、会社で目標を立てても絵に描いた餅で終わってしまう。
しかしコミットメントを強化できれば、仕事に対するモチベーションが上がって目標達成できる中途社員を増やすことが可能だ。結果、職場の士気向上につながるため受講させた方がいい。
おすすめの研修はこちら:新入社員向け コミットメント強化研修
転職後、会社に馴染めていなかったり、仕事に慣れなかったりしてストレスを抱えるケースもある。ストレスマネジメントができないと、自分の抱えるストレスをうまく解消できなくなってしまう。
その結果、周囲に当たり散らしたり、精神疾患を患ったりしてしまう恐れがある。しかしストレスマネジメントを身につければ自分でストレス解消ができるため、同僚とのコミュニケーションに支障をきたしたり、病気になる確率を減らしたりすることが可能だ。
ストレスが原因で休職や退職する人材が増えると、会社にとって損失となる。その状態を回避する意味でも、ストレスマネジメントに関する研修は重要だと言えるだろう。
研修一覧はこちら:ストレスマネジメント研修
研修の受講は従業員のスキルアップだけが目的ではない。従業員が会社に馴染める環境を実現させたり、会社に利益をもたらしたりする人材を増やす効果も期待できる。定期的に受講させれば、従業員の成長を加速させることが可能だ。
会社の力を強くするためにも、ぜひとも研修の受講を検討していただきたい。