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エゴグラム

エゴグラムとは交流分析といわれ、人の自我状態(エゴ)を5つのタイプに分類し、それを図表化(グラム)するものです。

自分や自分が関わるほかの人の傾向を知っていると、コミュニケーションの構築に役立てることができます。

エゴグラムの5つのタイプとは

エゴグラムは、性格診断テストに回答し、その結果を図表化します。5つのタイプのバランスを知ることで、自分のコミュニケーションの癖を知ることができます。

CP(controlling parent):厳しい親の自我状態

CPが高い人は、正義感や道徳観念、秩序を守ろうとする傾向が強く、リーダーシップが発揮できます。

管理職やリーダー的立場にいる人は、CPが低いと部下をまとめるのは難しいかもしれません。それに対し、CPが非常に高いと権力的、排他的、攻撃的になることがあるため、部下の反感を買いやすくなります。

NP(nurturing parent):優しい親の自我状態親

NPは、寛容性や共感性、思いやりなどを表します。面倒見がよく、世話好きという特徴があります。

ただし、NPが非常に高い場合は、世話を焼きすぎて部下の成長を妨げるような行動をとることがあります。一方、NPが低い人は、周囲とのコミュニケーションが築きにくく、自分の利益のために人を利用する傾向があります。

A(adult ego state):冷静な大人の自我状態親

Aが高い人は、理性的で現実志向、合理的な考え方ができます。視野が広く、中立的な立場で物事を判断できますが、計算高く、冷たいという印象をもたれることもあります。

Aが低い人は、主観的で感情に振り回されやすく、その場の雰囲気で判断してしまう傾向があります。

FC(free child):無邪気な子どもの自我状態親

FCは、好奇心や自由奔放さ、ユーモア、行動力などを表します。

FCが高い人は、表現力が豊かで、思ったことを率直に口にしても許されます。ただし、FCが非常に高すぎると自己中心的、衝動的な面が現れることがあります。

一方、FCが低い場合は思ったことを口に出せず、物事を楽しめないといった傾向があるため、ストレスを抱えやすい状態かもしれません。

AC(adapted child):従順な子どもの自我状態親

ACは、素直で従順、忍耐力がある平和主義者です。協調性が高いため、どんな組織でもうまくやっていけますが、ACが高すぎると、主体性がなく、依存心が強い面が現れます。

それに対し、ACが低いと周囲と協調できず、融通がきかないことがあります。

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