リスキルラボ 失敗を防ぐ、新入社員の服装ガイド【入社式・研修時・入社後の服装】

新入社員研修
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新入社員の方が悩むポイントの一つとして「正しい服装・身だしなみ」です。第一印象をよくするためにも、適切かつ職場に合った服装を用意しておきたいという気持ちは誰もが持つものでしょう。

本記事では、新入社員が自信を持って出社し、入社式や新入社員研修などを経て職場の雰囲気に適応できるように、基本的な服装の考え方から第一印象を良くするためのポイントまで具体的なアドバイスを解説します。(もちろん、企業内での独自のルールがある場合、そちらを優先してください)

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新入社員の服装に関する記事でわかること

前提:清潔感のある身だしなみを心がける

清潔感のある身だしなみは、相手に信頼感や安心感を与えます。第一印象はわずかな時間で決まるため、そのために必要な準備をしておくことがよいでしょう。

なお、本記事では、新入社員向けにスーツの着こなし方を「男性」「女性」のスタイルに分けて表現する場合があります。これはジェンダーによる固定的な役割や規範を押し付ける意図ではありません。それぞれのスタイルに基づく具体的なアドバイスを分かりやすく整理するための構成です。どなたでもご自身に合ったスタイルを選び、参考にしていただければ幸いです。

以下のポイントについて詳しく解説していきます。

新入社員の服装のポイント

スーツ

まず必要不可欠なアイテムとして挙げられるのは、スーツです。スーツの基本的な選び方のポイントから解説します。

スーツの着こなし方とマナー

スーツの色やデザインの選び方

新入社員としてスーツを選ぶ際には、落ち着いた色やシンプルなデザインを基本とすることが重要です。派手な色や斬新すぎるデザインのスーツは職場で目立ちすぎてしまうことがあり、ビジネスシーンでは控えましょう。

具体的には、ネイビーやダークグレー・チャコールグレーのスーツが幅広い業界で適した選択とされています。これらの色は、視覚的にも落ち着いており、かつ信頼感を与える効果があります。また、ストライプやチェック柄を取り入れる場合は、目立ちすぎない控えめなデザインを選ぶと良いでしょう。

特に新入社員の時期は、周囲の目が厳しく批判的になりがちなタイミングでもあります。スーツ選びでマイナス評価を得ないよう、基本的なルールを守りつつ、ビジネスマナーに即したスタイルでしっかりとした印象を与えられるよう心がけましょう。

自分に合ったサイズのものを選ぶ

自身の身体に合った正しいサイズのスーツを選ぶことは、重要なポイントです。サイズが合わないスーツを着用すると、肩から袖にかけてシワが目立ったり、全体的にだらしない印象を与えたりすることがあります。また、動きにくくなったり不快感を伴ったりするため、仕事に集中しづらくなる場面も想定されます。店舗で試着をしたり、専門的なアドバイザーに相談をしたりするなど、サイズ選びにしっかり時間をかけることで、見た目と実用性を両立したスーツスタイルを実現しましょう。

ジャケットのサイズ

ジャケットの肩幅が体にしっかりフィットし、ボタンを留めた際に余計なシワができないものを選ぶ必要があります。また、袖丈は腕を自然に下ろした時に、シャツの袖が1〜2センチほど見える長さが理想です。

パンツのサイズ

パンツに関しては、ウエストを締め付けすぎず適度な余裕を持たせることが大事です。丈に関しては、靴のかかとに引っかからない長さに調整すると美しいシルエットを維持できます。

パンツスーツとスカートスーツの使い分け

パンツスーツとスカートスーツにはそれぞれ特徴があります。ビジネスシーンによって的確に使い分けることで、職場での第一印象をより良いものにすることができます。周囲の状況や職場の雰囲気を確認しながら、自身の働き方や役割に合った服装を選びましょう。

パンツスーツ

パンツスーツは、その動きやすさとスタイリッシュな印象が特徴で、外出が多い営業職や現場で活動する機会が多い職種に向いています。

スカートスーツ

スカートスーツはエレガントで洗練された雰囲気を演出する服装の代表です。特にフォーマルな場面や、社内の重要な会議、プレゼンテーションなどの際には、多くの人に上品な印象を与えることができるため適しています。スカートスーツを選ぶ際は、派手になりすぎない控えめなデザインやカラーが一般的です。またストッキングの着用にも注意し、全体的に清楚で清潔感のあるスタイルを心がけましょう。

ネクタイ・ワイシャツ・ブラウス

次は、スーツの中に着用するネクタイ・ワイシャツ・ブラウス(インナー)についてです。

ネクタイのカラーとデザイン

ビジネスシーンで新入社員が選ぶネクタイは、落ち着いたカラー(ネイビーやダークレッドなど)とシンプルなデザインを重視することが大切です。派手なカラーや光沢があるもの・奇抜なデザインは避け、特に第一印象が重視される新しい職場では、清潔感と信頼感を意識しましょう。

なお、ネクタイについてもスーツと同じく3本程度は最低でも持っておくことが無難です。持っているスーツに合う色を選びましょう。

シャツのカラーとデザイン

シャツは、白や淡いブルーといったベーシックなカラーが望ましい選択です。デザインも無地や控えめな細いストライプが基本となります。適切に選ばれたシャツやタイは、皆さんのプロフェッショナルな一面をしっかりと演出してくれることでしょう。細部まで意識された装いが、周囲の信頼を築く第一歩となるのです。

ブラウスの選び方

無地や控えめなストライプデザインを選び、派手な装飾や鮮やかすぎるカラーは避けましょう。ブラウスの色は、清潔で爽やかな印象を与えるホワイトや柔らかなパステルカラーが好まれます

柄物のブラウスを選ぶ場合は、控えめなデザインに留める必要があります。(細いストライプや小さなドット模様など)なお、ブラウスを着用する際は、必ずアイロンがけをしてシワを取り除き、清潔感を保つよう心がけましょう。

革靴やヒールの準備も重要です。社会人としてのフォーマル感を出すものが基本とされています。

革靴の選定ポイント

革靴が基本で、デザインとしてはプレーントゥ(足の甲やつま先に装飾・ステッチがないシンプルなもの)もしくはストレートチップ(つま先あたりに切り替えのデザインがあるもの)が良いでしょう。色は黒が基本ですが、暗いブラウンなども良いでしょう。スーツに合うデザインを選ぶ、もしくは店頭でスーツの色を伝えておすすめを聞いてみることも良いかもしれません

靴が汚れていたり傷ついていたりすると全体の装いが台無しになりますので、日頃のメンテナンスができるものも用意しておきましょう(高級なものを用意せず、お手頃なもので十分です)

ヒールの選定ポイント

ヒールは、3〜5cm程度の高さがおすすめです。この高さであれば、楽に歩ける上に足元にほどよいフォーマル感や女性らしさを演出することができます。

逆に、高すぎるヒールは歩行時に負担がかかるため、オフィスでは避けるべきです。カラーはブラックやベージュなどのニュートラルな色味を選び、シンプルなデザインのものを選ぶことで、どのような服装にも合わせやすいでしょう。

フラットシューズの選定ポイント

フラットシューズ(ヒールがないもの)を選ぶ場合、快適性を重視しつつフォーマル感を意識することが大切です。シンプルなデザインで、装飾が少ないものが好ましい選択です。これによってカジュアルすぎる印象を避けつつ、脚に負担をかけずに働くことができます。

靴選びで不安になることもあるかもしれませんが、基本的には清潔感を持つシンプルなデザインを意識すれば大きな問題はありません。適切な足元の準備が、職場での第一歩をより良いものにする手助けとなるでしょう。

バッグ・ベルト

靴やベルト、バッグなどの小物は、ただのアクセサリーではなく着用者の第一印象を大きく左右する要素でもあります。些細な部分にまで気を配ることで服装全体が調和し、信頼感と品格を兼ね備えた印象を与えることができます。

適当に選んだチグハグなアイテムは不注意で雑な印象を与えてしまう可能性があるため気をつけましょう

バッグの選び方

バッグは、書類やパソコンが収まるA4サイズが入るビジネスバッグが推奨されます。色はスーツと相性の良い落ち着いた色(ブラックやネイビー)が推奨されます。

デザインは控えめで飾りの少ないものがベターです。また、男女問わず“華美すぎない”が基本であり、新入社員としての初々しさを損なわない範囲で選ぶことが大切です。

ベルトの選び方

ベルトは、色や素材を統一して選ぶことが基本です。特に黒や茶色の本革製品は、フォーマルシーンにもカジュアルシーンにも対応できるため、新入社員には最適といえるでしょう。

ビジネスカジュアルにおける冬の防寒対策

男女ともに共通して迷ってしまう服装が「冬になってからのコートの色」「取引先に向かう際のコートやジャケットの色やデザイン」です。回答としては、防寒に配慮した上で清潔感かつシンプルなものを選ぶことが良いとされています。

例えば、シャツやタイは無地または控えめなストライプのデザインを選ぶことで、過度に派手な印象を避けられます。アクセサリーも最低限に抑え、カジュアル過ぎない大人の装いを心掛けましょう。

足元は防水性や滑りにくいソールがある靴を選ぶことで、秋・冬の雨や雪の日にも安心して通勤できます。女性の場合、パンプスに防寒用中敷きを入れるか、タイツやストッキングを履いて冷えを防ぐ工夫もおすすめです。男性であれば、革靴には防水スプレーを使用するなど事前のケアをすると良いでしょう。(ストッキングのデニール数などに指定がある企業・店舗の場合、それに従いましょう)

  • こう見ると、意外と準備するアイテムが多いことがわかります。

  • 入社前にバタバタと準備することがないように、あらかじめ用意しておくようにしましょう。

避けるべきNGな服装例

最後に、新入社員としてNGな服装例を2つ解説します。企業や業種にもよりますが、一般的に言われていることとして確認していきましょう。

カジュアルすぎる服装

職場ではカジュアルすぎる服装を避けることが重要です。ジーンズやTシャツ、派手なロゴの付いたアイテム、デニムジャケットなどは多くの状況で不適切と判断される可能性があります。これらの装いは職場の雰囲気にそぐわず、相手に不適切な印象を与えるリスクがあるため注意が必要です。職場での服装規定や雰囲気を理解し、慎重に選ぶ姿勢が大事です。

手入れが行き届いていない服装

手入れが行き届いていない服装は、第一印象を著しく損ねる原因となります。仕事の場において、相手が最初に目にするのはあなたの外見であり、シワや汚れのある服装はだらしない印象を与えるため注意が必要です。そうしたイメージは自身の真剣さや信頼感を損ない、職場での重要な機会や関係構築にも悪影響を及ぼしかねません。

服装は常に清潔に保つことが大切です。一度着たシャツはアイロンをかけ洗濯を怠らない、革靴は定期的に磨く、ジャケットやスカートの毛玉を取り除くなどの基本的なメンテナンスを習慣化しましょう。自宅での手入れが難しい場合はクリーニングを利用するなどして、整然とした服装を維持することを心がけましょう。

派手なネイル・化粧

接客業など一部例外はありますが、一般企業においては派手なネイル・メイクは避けた方が良いでしょう。女性社員・男性社員問わず「どの程度からが派手か」という基準は、企業内のルールや職場の雰囲気にもよりますので判断に迷うかと思います。不安な場合は、人事担当や職場の先輩に質問をしたり様子を見ることも良いでしょう。それまでは無難なネイルや化粧で過ごすことがオススメです。

まとめ

新入社員にとって適切な服装選びは、第一印象を良くするために非常に重要です。第一印象を良くする努力は、仕事に対する熱意を伝え、良好なチームワークを生む基盤を築くことにも直結します。

なお、本記事で説明した服装は、入社式や新入社員研修時にも改めて指摘される場合があります。一般的に言われていることを理解しておくことが重要です。入社前に必要な準備を整え、適切な服装選びと共に自信を持ち、新しい職場で充実した社会人生活をスタートさせましょう。

この記事の監修者
リスキル事務局

リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。

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■プロフィール
会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所グロース市場
東証グロース上場 privacy-mark x-twitter

■研修実績
・年間実績2400社以上
・受講人数は前年比60%以上
・プロフェッショナルの講師陣200名以上在籍

株式会社リスキルの社内写真

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Q&A
  • はい、問題ございません。リクルートスーツもスーツの一つですので着用すること自体に問題はございません。しかし、取引先の方やお客様からは「初々しい」「学生・インターン生か」という印象を受けてしまう場合が少なからずあります。そのため、5月以降には通常のスーツで勤務される方ことをおすすめいたします。その他にも、配属先からのルールや指示があった場合はそれに従いましょう。
  • 基本的にはNGの企業が多いと思われます。一般的な企業においては仕事をする際にはブーツやサンダルなどはNGとされているところが多い印象です。社内ルールで可能ということでしたら構いませんが、記載がない・職場の雰囲気がまだわからないといった状況の場合、一般的に無難とされている上記のものを用意することが良いでしょう。
  • スーツ:3着程度、それ意外は5日分持っていると選択やクリーニングの手間が省けるためよいとされています。スーツは4~5着が理想ですが、すぐに購入できない場合もありますのでバランスを見て購入を検討されてください。また、ご自身でアイロンをかける暇がないという場合、事前にお住まい近くのクリーニング店を見ておくこともオススメです。
  • 基本的には企業様のルールや就業規則にそってご対応ください。一般的に言われていることとしては「清潔感があること」です。ビジネスパーソンとして一緒に働く社内のメンバーや取引先など社外の方に不快感をいだかせないためにも、清潔感があるかは常に意識しておきましょう。
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