会社員は基本的に人と関わりながら仕事を進めていく。たとえ人と関わるのが苦手であっても、人と話せる習慣はあった方が良い。
しかし、なかには極度の人見知りでコミュニケーションがとれない方もいる。それが常態化すると、業務に支障をきたす恐れがある。
仕事を円滑に進めるためにも、極度の人見知りの方は和らいだ方が良い。
そこで本記事では、極度の人見知りになる方の特徴を紹介しつつ、和らげるポイントを解説していく。
人見知りとは、初対面の方や大勢の方がいる場に立った際、不安に襲われる方を指す。人見知りの方は一定数いるが、度合いは人によって異なる。
とくに極度の人見知りの方は、緊張して何も話せない。この状態になると、商談先や顧客と話せなくなり業務に支障をきたす。自分の首を絞めないためにも、極度の人見知りになっている方は和らげた方が良い。
ここからは、極度の人見知りになる方の特徴を紹介していく。
周囲への警戒心が強い方は、相手の様子を伺いながら話す習慣がつく。相手を意識するあまりイメージ通りの会話ができなくなる。その結果、話すことに嫌気がさし、極度の人見知りになってしまう。
自分に自信が持てない方も、極度の人見知りに多く見られる。「自分が発言しても意味がない」と決めつけてしまい、思い切った行動がとれない。次第に自分から話しかけることが減り、極度の人見知りになってしまう。
すぐに緊張する方は、言葉が出てこなくなる。積み重なると、人前で話すのが怖くなってしまう。結果、極度の人見知りになる。
世間体を気にするのも、極度の人見知りの方に多い。良い恰好をしようと、変に意識する。自身の悪い部分を隠そうとするあまり、気が張ってしまう。最終的に自然体で接することができなくなり、極度の人見知りになる。
視線を逸らすことが多いと、視線を逸らすのが当たり前になる。会話よりも視線を逸らすことを意識し、自分の会話に集中できなくなる。その結果、思うように話せなくなり、極度の人見知りになってしまう。
相手に興味・関心がない方は、自分のことばかり話す。すると、相手のことを考えずに話す習慣ができる。
知っている相手であれば、分け隔てなく話せる。しかし初対面の方が現れた途端、緊張して口数が少なくなってしまう。結果、極度の人見知り状態になる。
正しく行動すれば、極度の人見知りは和らぐ。最後に、和らげるためのポイントを紹介していく。
語彙力を鍛えれば言葉のボキャブラリーが増えるため、臨機応変に返答の仕方を変えられる。自分に自信がついて、会話が楽しくなる。結果、緊張せずに話せる状態ができて、極度の人見知りを和らげるのに役立つ。
ちなみに語彙力を鍛えるには、以下のことを心掛けると良い。
様々な本を読めば、あらゆる言葉を覚えていく。結果、語彙力を鍛えるのに役立つ。ちなみに本を読むときは、様々な著者の本を読んだ方がいい。様々な表現方法を知ることができ、語彙力アップに役立つ。
アウトプットの機会を増やせば、自分なりの言葉で話す習慣ができる。相手に合わせて言葉を変える習慣ができるため、様々な言葉を使うようになる。結果、語彙力を鍛えるのに役立つ。
聞き上手になれば、自分が話さなくても相手から次々と話してくれる。自分の話をせずに済むため、緊張しづらい。結果、聞き上手になれば、極度の人見知りを和らげるのに役立つ。ちなみに聞き上手になるには、以下のポイントを意識すると良い。
相手のペースが乱れると、その場の空気感が悪くなる。場が盛り下がり、会話を続けるのが難しくなってしまう。会話のキャッチボールをスムーズに行うためにも、ペースを乱してはいけない。
否定されると相手は気分を害してしまい、話すのが嫌になる。やがて会話が止まってしまう。相手からすると「うん、うん」と肯定しながら話を聞いてもらった方が、話しやすい。よって、相手を否定すべきではない。
質問をすれば、あなたが興味・関心を持っていることが相手に伝わる。相手の話したい意欲が高まり、会話が盛り上がっていく。ちなみに質問をするときは、以下のことを意識すると良い。
相手が答えやすい質問をする理由は、相手を困らせないためだ。答えづらい質問だと、場の空気が重くなり会話が止まる。相手が話したくなる雰囲気をつくるためにも、答えやすい質問をした方がいい。
クローズドクエスチョンとは、選択式で答えられる質問のことだ。3択で答えられる質問や「はい」か「いいえ」で答えられる質問が該当する。たいしてオープンクエスチョンとは、自由に答えられる形式のことだ。両者を使い分けることで、相手は答えやすくなる。
オウム返しとは、相手が言ったことを返すことだ。たとえば「〇〇の仕事が大変だった」と言われたら「〇〇の仕事が大変だったのですね」と返すイメージだ。
話を聞いていることが相手に伝わるため、好印象を与えられる。ちなみにオウム返しでは、以下のことを意識すると良い。
相手が悲しそうに言ったことに対しては、悲しそうな表情を。楽しそうなときは楽しそうな表情をすると良い。表情を間違えると相手を不快にさせてしまう。よって、表情に気を付けた方が良い。
オウム返しを使いすぎると、会話が前に進まなくなる。相手はしつこさを感じ、不快感を持つ。そのため、オウム返しを多用するのはNGだ。どんなときに使うか、前もって決めておくといいだろう。
自己主張の機会を増やすと、自身で発言する習慣が身につく。場数を積み重ねると、自信がつき積極的に発言しようとする気持ちが生まれる。そのため、極度の人見知りを和らげるのに効果的だ。たとえば、以下のことを行うと自己主張の機会を増やせる。
様々な人と交流させる機会をつくれば、自然と自己主張できる場は増えていく。他部署の方など、接点のない社員と関わる機会を設けるといいだろう。社内の勉強会やサークル・懇親会など様々なイベントを企画すれば、交流の機会は増える。それが、自己主張の場を増やすことにもなる。
会議やミーティングが行われたときに、発言の場を与えるのも効果的だ。たとえば、指名して発言の機会を与えれば、自然と自己主張の場が増えていく。場数を踏むことで、極度の人見知りを和らげるのに役立つ。
自分の個性を大事にすべき理由は、相手に軸を合わせることが当たり前にならないためだ。この状態になると、相手に振り回されることが増えて、自分の意見を言えなくなる。すると会話を楽しめなくなり、極度の人見知りから脱出できなくなってしまう。
しかし自分の個性を大事にすれば、自分に軸を合わせながら会話を進められる。相手に振り回されることが減り、会話が楽しいと感じる。そのため、極度の人見知りを和らげるのに役立つ。
社交性がある方の真似をするのもいいだろう。少しずつ真似すれば、極度の人見知りから解放されるかもしれない。ちなみに、社交性のある方には以下の特徴が見られる。
社交的な方は、物事をポジティブに考えるクセが身についている。たとえ自身に嫌なことがあっても、長時間落ち込まない。都合良く解釈し、次に向けて考えていく。ネガティブな発言もほとんどないため、人に好かれる。
社交的な方は行動力がある。興味を持ったら、すぐに取り掛かる。好奇心旺盛な方が多いため、多趣味であることが多い。固定観念に捉われず、新しいものを取り入れようとする姿勢が身についている。
社交的な方は笑顔で人と接する。明るい表情で接するため、周りを元気にさせる力を持つ。嫌なことがあっても表情に出さない。
協調すれば、相手との会話がスムーズに進んでいく。相手に不快感を与えずに済むため、会話をしていて苦痛に感じない。結果、極度の人見知りを和らげるのに役立つ。ちなみに協調するときは、以下のことを意識すると良い。
相手に興味を持てば、相手の趣味・思考が見えてくる。それに合わせて話を進めると良いだろう。決して、自分の興味を相手に押しつけてはいけない。
相手によって接し方を変える理由は、人によって感じ方が違うからだ。たとえば積極的な方を好む方もいれば、保守的な方を好む方もいる。
相手が不快に感じる接し方をすると、距離感が縮まらず相手との協調が難しくなる。それを防ぐためにも意識した方が良い。
相手を気遣うのも大切だ。仕事で疲れている様子であれば「毎晩、お疲れ様です」、物事がうまくいかない様子であれば「大丈夫ですか」と声をかけるイメージだ。
気遣いの言葉をかける習慣をつくれば、日が経つにつれて親近感が湧くかもしれない。それが協調しやすい状態を生み出す。
本音と建前を使い分ける理由は、相手の気分を害さないためだ。本音のみで接すると相手を傷つける恐れがあるし、建前のみで接すると相手に心を開いていないことが伝わってしまう。そのため、両者をバランス良く使い分けることが重要だ。
バランス良く使い分ければ、相手と適度な距離感を保てる。それが、協調しやすい状態をつくりだす。
自分の意見を強引に押し通そうとすると、相手に不快感を与えたり、言い争いが起こったりする原因になる。この状態で協調する姿勢を見せても、相手は応じない。その状態を防ぐには、必要に応じて相手の意見を受け入れることが大事だ。
相手の意見を受け入れる姿勢を見せれば、お互いの距離感は縮まっていく。意気投合できる状態が生まれ、協調しやすくなる。
極度の人見知りになると、初対面の方と話すときに不安や緊張に襲われる。人によっては、業務に支障をきたす。
たとえば「商談会場で会話ができず売り上げが立たない」「大勢の社員がいる場所で話せず、会社でのアピールに失敗する」など、様々なことが考えられる。結果、会社で成果を挙げられない社員になってしまう。とくに下記の内容に当てはまる方は、極度の人見知りになる確率が高い。
極度の人見知りであることを放置すると、人とのコミュニケーションがうまくとれなくなり、自分の首を絞めることになる。仕事を円滑に進めるためにも、和らげた方が良いだろう。ちなみに以下のポイントを抑えると、和らげるのが楽になる。
上記のことを意識的に行えば、人前で話すのが楽しくなり、初対面の方と接することに抵抗を感じなくなる。結果、極度の人見知りを和らげ、不安や緊張に襲われることも減るはずだ。社員が成果を挙げられる状態をつくるためにも、極度の人見知りを和らげることに力を入れていただきたいと思う。