リスキルラボ ディベート力を身に付ける3つの方法

ディベート研修
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「社員に発言力がない」「社員同士の意見交換が噛み合っていない」。このような悩みを抱える育成担当者は多いのではないだろうか。

多くのビジネスシーンでは、自分の意見を論理的にわかりやすく伝える能力が求められる。ディベートを行い、論理的に考え伝える力を身に付けることで、そのスキルを強化することができる。

本記事は、ディベート力が個人や企業に与えるメリットと、身に付ける方法を紹介する。人材育成に携わる人事担当者・研修担当者はぜひ参考にしてほしい。

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ディベートとは

ディベートとは、あるテーマを「賛成」「反対」の立場に分かれて議論することだ

ディベートの目的

ディベートの目的は、「賛成派と反対派に分かれて特定テーマの賛否を議論し、最適な答えを導き出すこと」だ。

個人の意見や考えは関係なく、賛成・反対派に分けられるという特性がある。そのため、ビジネスシーンで必要となる論理的思考や判断力、相手に上手く伝える力を磨くことが可能だ。

その他にも、競技としてのディベートも存在するが、本記事では「ビジネスシーンで活用できるディベートスキル」について扱っていく。

ディベートのルール

ディベートでは、「賛成派」と「反対派」が以下の順番で交互に発言する。

  1. 立論:根拠と併せて自分たちの意見・主張を述べる
  2. 反対尋問:相手の立論でわかりにくかったところや矛盾点を指摘する
  3. 反駁(はんばく):相手側から受けた批判や矛盾点に対する反論を行う
  4. 最終弁論:自分たちの意見・主張が正しいことを最終的にアピールする

それぞれの発言は記録され、採否は議論を聞いていた第三者によって判定される。

ディベートは立場が対立するため、感情的に相手を論破しようする気持ちになりがちだ。しかし内容と人格は切り離し、自分の主張を簡潔に述べることが重要だ。

ディベート力を身に付けるメリット

ディベート力を身に付けるメリットは4つある。具体的には以下の通りだ。

1.相手にわかりやすく伝えることができる

ディベートでは、自身が所属する側の主張についてわかりやすく伝える必要がある。討論を通して伝える力を強化することが可能ということだ

わかりやすく伝える技術は、社外・社内での円滑なコミュニケーションに活用できる。伝達ミスを起こさないためにも、複雑な情報をわかりやすく伝える力を身に付けておきたい。

2.説得力のある伝え方が身に付く

ディベート力を高めることができれば、説得力のある伝え方ができるようになる。説得力とは相手を納得させる力だ。ディベートでは自身の意見に説得力がなければ、議論に勝利することができない。

人の心を動かすことが必要な販売・営業はもちろん、上司から承認を得る場面でも説得力がある伝え方は有効だ。説得力のある情報伝達方法が身に付けば、ビジネスにおいて優位に立ち回ることができる。

3.論理的思考が身に付く

ディベートの反対尋問では、相手に矛盾点を指摘されないよう筋道が通った主張をしなければならない。そのため、「論理的思考力」を強化することができる

筋道を立てて考える論理的思考は、矛盾のない説明を可能にするためクレーム対応やトラブル処理などに活用できる。本質を見抜く力とは、目に見えるものを手掛かりに、その裏側にある「目に見えないもの」を洞察する力を指す。矛盾がないように主張と根拠を結びつける必要があるディベートは、必然的に論理的思考を身に付けることになる。

4.本質を見抜く力がつく

相互の矛盾点を考え発言することで、ものごとの本質を見抜く力が身に付く。

本質を見抜く力とは、目に見えるものから、その裏側にある「目に見えない原因」を洞察する力を指す。本質を見抜く力を持っている人は、問題に直面したとき根本的な原因がわかるため、根本的な問題解決策を提案できる。ビジネスでは、いち早く重要なポイントを探り当て、先手を打つことが重要だ。

ディベート力を身に付ける3つの方法

ディベート力を身に付けるための方法は大きく分けて3つある。具体的には以下の通りだ。

論理的思考を磨く

論理的思考を身に付け、相手が納得しやすい話し方ができることはディベートにおいて重要である。
論理的思考とは、ものごとを整理して矛盾がないよう考えることだ。
端的に言うと「筋が通っていて、相手になるほどねと覆ってもらえること」と言える。

論理的思考の身に付け方は様々だが、具体的には以下の通りだ。

結論→根拠の順番で話す

ディベートの際も、日常やビジネスシーンで伝える場面であっても「結論→根拠」の順番で話すだけでも、論理的になる。

日本語は、文型としても結論が最後にきてしまいがちなため「自身の伝えたいことは何か」を明確にした上で、結論から伝えることが必要だ。

また、結論と根拠が適切に繋がっている内容であることも重要視される。「根拠が結論の説明になっていない」「結論と根拠を無理に結びつけて話している」ということは、相手にとっても納得する説明からかけ離れてしまうものだ。気がついていないうちに、自身の先入観で無理やり論を飛躍して繋げてしまっている場合もあるため気をつけていきたい。

考える癖を付ける

人は、答えや結論を出すために考える。
普段業務をこなしている最中から、ただの作業ではなく考える癖を付けることも、論理的思考を癖付けるよい手法だ。

フレームワークを活用する

フレームワークとは分析手法の枠組みのことだ。
•主としてコンサルティング事務所や著名な学者が考え出しており、ビジネスの様々な分析に利用できる。

論理的思考は様々なフレームワークで支えられており、それを日頃から活用することで論理的思考力を強化することが可能だ。

論理的思考を支えるフレームワークの例

一つひとつの説明は省くが、以下は基本となるフレームワークだ。考える際に活用することで、より論理的に筋道を立てて考え、伝えることが可能となる。

  • MECE(もれなく、かぶりなく)
  • So what?/Why so?(だから何?、それはなぜ?)
  • 5W2H -フローチャート図 -ピラミッドストラクチャー -ロジックツリー -マトリックス

洞察力を磨く

ディベート力を身に付ける方法の二つ目は普段から「洞察力」を磨いておくというものだ。

洞察力とは、表面的な要素にとらわれず本質を見抜く能力だ。ディベートにおける矛盾点指摘や批判に対して解決策を考案する力を高める。

先入観や固定観念に左右されない意識を持つことが洞察力を高める方法だ。洞察力を磨く方法は以下のようなものがある

  • さまざまな見解に触れる:1つのニュースを多数のメディアで確認する
  • 常識を疑う:別の通勤ルートを考える・通常業務でより良い方法を模索する
  • 情報の真偽を見極める:やらせやフェイク情報の可能性をまず考える

日頃から洞察力を磨くトレーニングを習慣化しておくと、何らかの課題が生じたときも、状況を冷静に分析して原因を推察できる。その場しのぎではなく、根本的な問題解決策を考えることもディベート力を高めるポイントだ。

ディベート研修を受ける

社員のディベート力を高める方法として、社内や社外でディベート研修を実施することが挙げられる。

社内研修

社内研修のメリットは、その企業に関係が深いものに絞って議論テーマを設定することができることだ。新サービスの考案や業務改善策、社内ルールの作成など、自社に対する理解が深まり社員同士の連携を促すことが期待できる。

社外研修

社外研修は、場所や講師が変わりほどよい緊張感でスキル習得に集中できる。外部の刺激で受講者のモチベーションが向上しやすく、社外のノウハウを基礎から学ぶこともメリットと言えるだろう。

本記事を作成しているリスキルでもディベート研修を実施している。ぜひ検討してほしい。

まとめ

ディベート力は、論理的思考や説得力を駆使し、自信をもって発言する力を養うための重要なビジネススキルだ。

企業にとって多くの社員がディベート力を高めることは、より効果的な意思決定や問題解決ができることを意味する。

ディベート力を身に付けるメリットは5つ
・①相手にわかりやすく伝えることができる
・②説得力のある伝え方が身に付く
・③論理的思考が身に付く
・④本質を見抜く力がつく
・⑤説得力のあるプレゼンができるようになる

ディベート力は、自分の主張を相手にわかりやすく説明するスキルのため、会議だけでなく様々なビジネスシーンで活用できる。

ディベートが上手くなるには、「主張と根拠をセットにした思考法」「問題の本質を見抜く視点」が不可欠だ。社員がディベート力を高める方法は、以下のようなものがある。

ディベート力を身に付ける3つの方法
・①論理的思考を磨く
・②洞察力を磨く
・③社内・社外でディベート研修を実施する

最近は、新入社員の段階から基本的なビジネススキルとしてディベート研修を用意している企業も増えている。

価値観が多様な現代社会では、自分と異なる意見に耳を傾け議論するディベート力は、これからのビジネスパーソンに必須といえるだろう。 

この記事の監修者
リスキル事務局
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