新社会人として新たなスタートを迎える方に向けて、職場で求められる心構え・心得や入社前に準備しておきたいポイントを網羅的にまとめました。入社式前や新入社員研修前に、ぜひ参考にご覧ください。
目次
入社してみないと結局のところはわからないと思う気持ちもわかりますが、心構えを確認・理解しておくことは以下の点でメリットがあります。
学生から社会人への移行は大きなライフステージの変化です。この移行をスムーズに行うためには、企業という組織(職場)での基本的なマナーや働く上での心構えを事前に理解しておくことが重要です。すべてのスキルを前もって身に付けることは難しいですが、心構えであれば確認がしやすいものです。入社前に理解しておきましょう。
ビジネスパーソンとして一人だけで仕事を進めていくことはほとんどなく、チームや部署のメンバーと協力することが多くなります。学生時代は趣味やサークルなどで関わる人間をある程度自分で選べたものの、社会人になるとそうはいかなくなります。既存の職場環境に馴染むためにはどのような心持ち・姿勢でいることがより良いのかを理解することで、無理なく職場に馴染むことができます。
ここからは、心構えについてマインド面とコミュニケーション面に分けて解説します。具体的には以下の通りです。
学生時代と違い、一つひとつの行動に会社の一員としての責任が伴うようになります。社会人としての自覚を持つことは、仕事の質やモチベーション向上にも直結するものの「具体的にどうすれば自覚が持てるのか」というところが疑問として残ります。本記事では、今からできることとして「自己管理」と「時間管理」の2つを取り上げ解説します。
自己管理とは、自身の心と身体の健康を維持することです。学生時代と異なる大きな点の一つが「お金を払って学んでいた環境」から「お金をいただいて働く環境」となることです。自身の勤務時間には金銭と責任が発生しています。日々健康でいることやスケジュール通り出社することが大前提です。
昼夜逆転生活を戻す、決まった時間に起きる練習をするという当たり前のところから身体に癖づけていくようにしましょう。思っている以上に入社直前に正すことは難しい部分のため、今から行うことがおすすめです。また、新しい土地で社会人生活をスタートする場合は、近くの病院やクリニックもある程度確認しておくことをおすすめします。
加えて、心の健康についても準備が必要です。どのような職場であっても、今の異なる環境で過ごすことには多少なりともストレスが伴います。ストレス発散の方法を見つけておくことも良いでしょう。4月以降にイベントや楽しみとなるような予定を立てておくこともおすすめです。
スケジュール管理は社会人の基本です。納期までに成果物を作成しなければならない仕事も多く、時間管理(タイムマネジメント力)が重視されます。業務がまだ始まっていない段階ではありますが、スケジュールの優先順位の付け方やタスク管理に関する本・Web記事を読んでおくなど、ある程度の心構えはしておきましょう。
リスキルラボではタイムマネジメントを習得させる手順を紹介【社員の業務効率を向上させる】という記事を掲載しています。時間管理方法を身に付けたい方はぜひご覧ください。
挨拶(あいさつ)、身だしなみ、言葉遣い、態度、時間管理といったビジネスマナーの五原則は社会人の基本です。特に敬語の使い方や身だしなみは、相手からの評価に直結しやすいため注意が必要です。普段から意識できる小さなルールを積み重ねることで、自然と相手に好印象を与えられるようになります。ビジネスマナーとは何か?は確認しておくと良いでしょう。
1年目として新しい業務に挑戦するときや突発的なトラブルが発生した際に必要となるのが柔軟性です。マニュアルや計画通りにいかない場合も多いからこそ、臨機応変に考え、チャレンジする姿勢が求められます。その一歩が今後の自分を伸ばす大きなきっかけになるでしょう。
上司や先輩社員、同僚など多様な経験を持つ人たちと関わることで、自分にはなかった価値観やスキルに触れられます。周囲の良いところを積極的に吸収する姿勢が、結果的にチーム全体の生産性も高める要素となるでしょう。学びの場をたくさん見つけ出す努力を惜しまないことが、成長スピードを加速させます。
難しい局面や思うようにいかない場面でも、前向きに取り組むことが状況を好転させるカギとなります。これは、ネガティブになったり落ち込んではいけないということではなく、そのような気持ちを一旦受け入れた後で「次はどう行動しよう」と切り替えることです。ネガティブな気持ちだけに囚われず、新しい方法を試したり、周囲に相談したりする柔軟性を持ちましょう。
楽観的とポジティブシンキングは似ているようで異なる考え方です。楽観主義が悪いということではありませんが、ビジネスシーンにおいては行動に移すポジティブシンキングを持つことが有用と言えます。
簡単な手法としては「できなかったことにフォーカスせず、できなかった自分をまずは許す」ということです。新社会人が取り組む業務の多くは未経験のものが多く、失敗はつきものです。今のうちから「失敗してしまったな」と事実を受け止めるところで止めるという癖を付けることがオススメです。
「失敗してしまった自分はこの業務は向いていないんだ」「やっぱり事務作業って苦手なんだな」という、失敗そのものではなく失敗した自分を過度に攻めることは必要ありません。失敗してしまった、原因分析をし反省をした上で次から同じ失敗をしないようにこういう行動をしようと考えることが良いでしょう。
失敗を恐れて何もしないよりも、積極的に行動して学びにつなげるほうが断然成長します。社会人生活においては、自分の失敗が次の成功へと結びつくこともよくあります。仕事を通じて得られる具体的な経験は、今後さまざまな場面で役に立つはずです。上記で確認したポジティブシンキングを持った上で、できることはどんどん挑戦していきましょう。
清潔感のある服装や髪型、靴の手入れなどは、社会人としての最低限の準備です。身だしなみが整っていると相手に好印象を与え、信頼を得やすい一方、だらしない格好だと最初の印象でつまづいてしまいかねません。忙しい朝でも慌てないよう、前日のうちに服装や必要な持ち物をチェックしておくと安心です。
書類や名刺、筆記用具(ペン・メモ)の準備なども見落としがちです。小さな手間を事前にかけることで、想定外のトラブルの発生を大幅に減らすことができるでしょう。
リスキルラボでは、失敗を防ぐ、新入社員の服装ガイド【入社式・研修時・入社後の服装】という記事にて、服装チェックができる内容を掲載しています。ぜひご覧ください。
社会人としてのスタートダッシュを成功させるために、今までのポイントを短く振り返り、明日からの一歩に備えましょう。
まずは「社会人としての自覚を持つ」ことから始め、会社や職場のルールや文化を理解しながら、自分にできる行動を積み重ねましょう。柔軟性を忘れず、失敗を恐れずにチャレンジする姿勢と、周囲から学ぶ積極性も大切です。落ち込む場面があってもポジティブに捉えて、次の機会へと生かしていけるよう意識してください。
そして、挨拶やビジネスマナーを身に付けながら、報連相を徹底して業務をスムーズに進めましょう。身だしなみを整え準備を怠らないことで、社会人としての立ち上がりを手堅くスタートさせることができます。新たなステージでのご活躍を期待しています。
リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。
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設立:2022年5月2日
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