リスキルラボ 【5分でわかる】よいフォロワーになるためのポイント/チームを支えるために

フォロワーシップ研修
更新日:

フォロワーとは、リーダーを支えるチームメンバーのことだ。チームが成果を出すには、その活動「フォロワーシップ」が欠かせない。

しかし、フォロワーとして具体的にどうすればチームに貢献できるのか分からないビジネスパーソンも多いのではないだろうか。

今回は、周囲から信頼される「よいフォロワー」になるためのポイントを解説する。

コースマップ付き 研修カタログ無料配布中 - 社員研修のリスキル

フォロワーシップとは

フォロワーシップとは、フォロワーがチームやチームリーダーを支えるために主体的な行動をすることだ。

フォロワーシップが求められる理由

フォロワーシップがあるとチーム力が増すということが大きな理由だ。フォロワーシップを持ったメンバーは、リーダーが掲げた目標に対して「自身に求められている役割は何か」「何を果たせば良いか」を自ら考え行動できる。一人ひとりが主体的に動き、時にチームメンバーをサポートできる人材を育成できるため、フォローアップスキルが求められていると言えるだろう。

フォロワーシップとリーダーシップの関係

リーダーシップとフォロワーシップは相互関係にある。どちらか一方だけではチームは成り立たず、お互いが支え合いバランスよく調和することで、チームの機能は最大化される。

目指すべきフォロワーのタイプ

では、どのようなフォロワーになることが理想なのだろうか。ここからは目指すべきフォロワーのタイプを確認しよう。

なお、フォロワーの評価は、チームのために働く「貢献力」と、チームや目指すべき目標・顧客満足のために提言をする「批判力」で決まる。それぞれどちらの傾向が高いかにより、5つのタイプに分かれる。

①「従事者タイプ」:貢献力(高)×批判力(低)

リーダーの指示に積極的に従うが、意見や提案はしないタイプ。リーダーにとっては扱いやすい存在だが、誤った指示を制御できない。

②「実践者タイプ」:貢献力(中)×批判力(中)

適度に自分とチームの業務を滞りなくこなし、必要に応じて当たり障りのない無難な意見を述べるタイプ。新しいことに挑戦するつもりはない。

③「破壊者タイプ」:貢献力(低)×批判力(高)

自身の業務さえままならないのに、リーダーやメンバーの間違いや不備によく気が付き指摘するのが得意なタイプ。チームのモチベーションを下げる問題児だ。

④「逃避者タイプ」:貢献力(低)×批判力(低)

そもそも積極的にチームのために行動するのが苦手であり、指示された業務も最低限のことしかやらないタイプ。発言もほとんどないため存在感が薄い。

⑤「協働者タイプ」:貢献力(高)×批判力(高)

率先してリーダーのビジョンを深くチーム浸透させ、メンバーの意見も上手く反映させるタイプ。周囲と協力しながら常にチームをより良く改善していく。

目指すべきフォロワーは「協働者タイプ」

判断基準に沿うと、「貢献力」も「批判力」も高いことが理想のフォロワーの条件だ。その条件を満たす「協働者タイプ」は、リーダーとメンバー双方の視点を持つことができるため、周囲と対等な協力関係を築ける。

つまり、協働者タイプはチームに所属していながらも自律した存在だ。誰とでも率直な意見交換ができるため、成果につながるアイディアを集めやすい。チームならでは多角的なアプローチで、多くの問題を解決に導くだろう。

自身の貢献力や批判力はどれくらいあるだろうか。現状どのタイプに属するのか、じっくり考えてみよう。

協働者タイプのフォロワーになるためのポイント

協働的フォロワーには、リーダーの指示を忠実に再現する力が求められる。ただし、最も重要な要素は「主体性」だ。以下に、その資質を磨く具体例を紹介する。

チームの目標を再確認する

協働者タイプを目指すなら、フォロワー自身が目標を再確認しながら業務を進めたい。目標の進捗やチームの方向性を常に意識し、必要に応じて自身が担う業務を柔軟に変化させることが重要だ。

目標を自身の行動に落とし込む

複数人が関わる仕事は、自分だけが目標達成できても意味がない。チームの目標と自分の行動にズレが生じないためにも、チームの目標達成のために自分は何をするかを明確にしておこう。(例:自身の目標はこのままで達成できるが、チームの売上目標にこのままではたどり着かなそう。原因を分析し他チームメンバーへの勉強会や営業訪問に同行するなどの行動を起こす など)

全体最適を考えて働く

全体最適とは、チーム全体が最適化された状態を指す。リーダーや一部メンバーだけの利益にとらわれず、チーム全体が最良の結果を得られるよう考えて行動することがポイントだ。

主体的に行動する

模範的フォロワーの行動は主体的だ。チームのためになることは、誰から言われることもなく実行したい。

自分からコミュニケーションをとる

フォロワーの積極的なコミュニケーションは、メンバーとの信頼関係を深め働きやすい環境をつくる。

フォロワーによるコミュニケーションが少ないチームの場合

  • 情報の偏り:情報が一部のメンバーに集中し他のメンバーがやる気を失う
  • 誤解:メンバー間で誤った解釈が広まり相互不信が起きやすい
  • 報告の遅れ:問題が発生しても誰も報告せず事態が深刻化する

フォロワーによるコミュニケーションが多いチームの場合。

  • 情報の透明化:誤解や不正が起きにくいため良好な人間関係を構築しやすい
  • 迅速な意思決定:常にオープンな議論がなされているためやるべきことが明確
  • 的確な問題解決:問題が発生しても連携が取れているため悪化や長期化を回避できる

コミュニケーションが活発になれば、メンバー間の連携と相乗効果は必然的に高まる。このように人間関係を考慮したチームへの貢献は、協働者タイプならではの役割といえるだろう。

フォロワーシップ研修に参加する

模範的なフォロワーに近づくにはフォロワーシップ研修に参加するのがおすすめだ。フォロワーとしての立場や意見を明確に伝え、貢献度高く活躍する方法を具体的に学べる。

性格やセンスを問わず貢献力・批判力を高める方法や、建設的に上手く意見するコミュニケーションの講義は稀少な体験だ。しかも、プロ講師が設定したカリキュラムでスムーズに習得できる。この研修は、結束力が弱い組織には特に有意義なものになるだろう。

まとめ

「よいフォロワー」とは、リーダーをサポートしてチームに貢献する存在だ。一定の経験とスキルを身に付けた中堅社員は、「協働者タイプ」のフォロワーを目標にしたい。貢献力と批判力の両方が高く、主体的に行動ができる社員が理想的なフォロワーと言える。協働者タイプのフォロワーを目指すためには、チーム目標の再確認・全体最適を考慮した動き・周囲とのコミュニケーションなどを自主的に行うのがポイントだ。他のメンバーを巻き込んで協力する雰囲気を作り出せば、チームの信頼を得ることができる。より効果的にフォロワーとしてのスキルを身に付けたい場合は、フォロワーシップ研修で集中的に学ぶという方法もある。

この記事の監修者
リスキル事務局

リスキル事務局が記事の執筆・監修をしています。人材育成にまつわるお役立ち情報を分かりやすく解説します。

■社員研修のリスキルとは?
社員研修のリスキルは、一人でも多くの人に人材育成を届けるために、利便性の高い研修サービスを提供しています。検索をすれば、一社で実施する研修、日程が決まっている参加型公開講座eラーニング動画講座などをすぐに見つけ、簡単に申込みや見積書を作成することができます。

■プロフィール
会社名:株式会社リスキル
(「リスキル」は株式会社リスキルの登録商標です。)
設立:2022年5月2日
上場市場:東京証券取引所グロース市場
東証グロース上場 privacy-mark x-twitter

■研修実績
・年間実績2400社以上
・受講人数は前年比60%以上
・プロフェッショナルの講師陣200名以上在籍

株式会社リスキルの社内写真

リスキルのフォロワーシップ研修はこちら

Q&A
  • 主体性・責任感・柔軟性・コミュニケーション能力です。 主体性があるフォロワーは、指示を待たずに自ら考え行動できます。 与えられた任務やプロジェクトに対し結果が出るまで全力を尽くすことが使命です。柔軟性があれば、変化する環境に適応しながら新しい挑戦もできます。コミュニケーション能力は、チームの結束力を高めることや、建設的な意見を収集することに活用できるでしょう。
  • 積極的なコミュニケーションによって、チームメンバーに適切なフィードバックを提供することです。リーダーに対して自分の意見や気づきを率直に伝え、改善点を提案する。他のメンバーの困りごとがあれば解決に至るまでサポートする。チームの成果が滞っている場合は、最善策を全員で考えるよう促します。チーム全体の成果につながる情報伝達を率先して行うことが、フォロワーの仕事です。
  • 社内のフォロワーシップを強化することで、組織全体が変化に強くなります。リーダーがチームを牽引する従来のチームに比べると、メンバーの意見が反映されやすく社員の自主性が促されます。自分がチームに関わっている実感が持てれば、想定外の様々な問題にも積極的に対処するようになるでしょう。リーダーシップだけでなく、フォロワーシップの機能を両立させることでポジティブな職場環境が作られます。
コースマップ付き 研修カタログ無料配布中 - 社員研修のリスキル

TOPへ

研修のお問い合わせはこちら

リスキルの社員研修に関する
お見積り、お問い合わせはこちらから

お電話はこちら

0120-299-194

0120-299-194

電話受付:月〜金 9:00-19:00(土日祝も研修実施)

リスキル 研修カタログはこちら

270種類の研修一覧や価格・
コースマップを確認できます

カタログダウンロード すぐにダウンロード