ハロー効果のハロー(halo)とは、後光や後輪を意味する言葉です。人は、肩書や容姿といった特徴によって、相手を過大評価することをいいます。
ハロー効果は、後光効果、光背効果ともいわれています。
ハロー効果は、主にポジティブな方向で効果を発揮することがほとんどですが、ネガティブな面で効果が出てしまう場合もあります。
特定の高い特徴(学歴、性格など)をもつ部下を評価する際に、その特徴に引きずられて、ほかの部分も高く評価してしまうことをいいます。
ポジティブハロー効果とは反対に、部下の能力が高いと、その反動でほかの部分を低く評価することです。
ハロー効果は広告やWebマーケティングなどで大きな効果を発揮します。
広告の場合は、たとえ知名度の低い企業やブランドでも、人気タレントを起用することで、反応が大きく変わります。マーケティング施策の一つであるインフルエンサーも同様です。
ほかにも、口コミサイト、売上数、受賞歴、SNS、専門家の意見などもハロー効果が影響します。
ハロー効果で気をつけたいのは、人事評価や面接です。学歴や過去の経歴、受賞歴、容姿などで、評価が変わってしまう場合ことがあるからです。
特定の高い特徴のために、ほかの部分の評価が歪んでしまうことをハローエラーといいます。
一方、ある特定の高い特徴とその他の部分の評価に乖離がないことを真のハローといいます。
ハロー効果に陥らないようにするには、先入観や思い込みは捨て、明確な評価基準を設けることです。
また、人事考課や面接は複数で行い、ハロー効果を意識しながら客観的に評価します。