感受性訓練とはラボラトリートレーニングの一つで、社会的感受性や自分と他者理解、態度・行動の変容を促すための訓練のことです。
感受性訓練は、ディスカッションのテーマや話の内容よりも、自分や他者の反応を通して感情の違いや変化を理解し、受講者自身の成長を促すためのものです。
また、コミュニケーション構築に必要な柔軟性や共感性を引き出すことを目的にしています。
感受性訓練でよく用いられるのが、ジョハリの窓です。ジョハリの窓は、自己分析に使用される心理学の手法です。
ジョハリの窓は、自分から見た自分と他者から見た自分の情報から4つに区分し、自己分析します。
開放の窓:自分も他人も知っている性質
盲点の窓:自分はわかっていないが、他人は知っている性質
秘密の窓:自分はわかっているが、他人は知らない性質
未知の窓:自分も他人も知らない性質
感受性訓練は、1週間前後の合宿で行われます。面識のない10~15人のグループに、トレーナーがつくのが一般的です。
ただし、トレーナーからテーマを与えられたり、進行方法を提示されたりすることはありません。テーマやルールは、受講者同士で関わり合いながらを決定します。
感受性訓練は、時間をかけて行うのが基本です。もし、短期で実施する場合は、グループに訓練された聞き手を入れるとよいでしょう。
感受性訓練を受けることによって、今までわかっていなかった自分の性質、自分の感情や行動が集団に与える影響などを知ることができます。
また、リーダーシップのとり方、コミュニケーションの築き方、組織を意識した行動を体験的に学べるのもメリットの一つです。